先週の水曜日、chilldspotのライブに行きました。
今年、
何気に一番ライブを観ているバンドがchilldspotであり、
2月の時点で3度目の鑑賞である。
ただ、
別に多くしよう!と息巻いてた訳では無く、
正直たまたまな部分は多いんですがそれでもこんなハイペースで同じバンドを観る事も早々無いので嬉しい。
しかも、今回はワンマン...って事で単独公演に関しては去年の6月以来8か月ぶりの鑑賞でした。
その時のライブがものっそい良かったんでもっともっと観たくなった節はあるので、
やっぱりまず「生で観てみる。」ってのも(気になってたら)重要な気はした
そして、
このツアーは最新デジタルEP「まだらもよう」のリリースツアーでもありました
フィジカルのリリースは無いんですが、その分ライブで精一杯楽しもう!って決めてましたね。
んで、
今回は写真撮影OKとの事だったので、
このライブレポでもちょいちょいその時撮った写真を使っています。
仮に行かれた方が読んでたら思い出という意味でも是非。
この日は小雨が降っていた。
今年初頭の渋谷クアトロでの対バンライブ×2では神懸った運で2週連続で最前GET~という出来事があったが、
今回はワンマンですし規模も拡大しているので流石に整理番号は微妙なカンジではあった(笑
ただ、
想像以上に埋まってて中々に嬉しかったです
一曲目は去年のデジタルシングル「Girl in the mirror」からスタート。
のっけからぶっといベースの音に魅了される
更に、
今回はステージの上に小さいシンセ?みたいな楽器が置かれていて、
比喩根さんがギターも弾きつつ時折それも奏でる~という目に見える変化もありました
そんな二曲目「遠吠え」ではいぶし銀の玲山ギターに心地良いグルーヴのアンサンブル・・・と
早くも良い具合にチルな雰囲気を作り出す事に成功していました。
観る度に、
上手くなっていく印象もある比喩根さんの歌。
「crush」では良い意味で落ち着いた歌唱、
年齢と反比例している大人っぽい...
色気のある歌と
隙間のある演奏が実に素敵で酔い痴れていました
正直、隠れた名バーで聴いてる様な素晴らしい趣すら感じてたんですけど、
ある意味ライブハウスを逆にバーそのものにしてしまっていた~という表現も出来るかも
っていうか、実際バーでした(違うけど)。
この曲も「歌上手いなぁ。」って何度も感じてしまった「Heart Jack」
「踊らなくても叫ばなくても 心沸かせて」と歌うこれまた❝オトナの嗜み❞を感じさせるこの曲
・・・あなたたち、本当に二十歳前後ですか??という率直な感想も持ったんだけど笑
その名の通り、
縦ノリではなく、
最高の横ノリで聴かす紛う事なき大人のロックに陶酔してしまった時間でした。
ただただ気持ち良く、バンド名に違わずチルなポップさを打ち出す中、
管理人の大好きな「未定」が繰り出される。
いつも以上に大きな声で「比較なんかしないで!」と歌ってたのも印象的なこの曲、
推し曲という事もあるけど、真緑の照明と相俟った妖艶さと、
叩き上げられたグルーヴが重なって
半永久的に聴いていたいくらいに格好良かった。
やっぱり、一定のフレーズを淡々と、でも、グルーヴィに繰り出すリズム隊の力がデカいな。
聴いてて演奏だけ引き延ばしてロングバージョンにしてもいいんじゃないか?ってくらいの鉄壁さ
あの人力ダンスビートっぷりは間違いなくオルタナティヴだし、このバンドの武器だとも感じているので
大好きなこの曲が定番化しつつあるのはいちチルズファンとしてはニンマリだったのでした。
グルーヴ重視のそれまでの曲と違って、
今度は重たいリズム隊が象徴的なヒリヒリしたロッカバラード「キラーワード」と、
重厚なアンサンブルでも魅せていく引き出しの多さを見せつけるチルズ
苦悩を吐き出す比喩根のボーカル、
そしてツインギターのざらざらしたサウンドは実に聴き応えがあった
カラフルなメロディにムーディな歌唱が重なる人気曲「ネオンを消して」と、
前の曲との相性も加味した良い具合のセトリ
更に、
ハンドマイクで歌った温か味のあるバラッド「シーン」は、
どこか80'sっぽさ、またはAORっぽさもあってこれまた新鮮な一曲に仕上がっていた
間奏のいぶし銀のギターソロといい、ライブハウスで聴くのにも適した包容力のある楽曲でした。
心地良いチルポップ「music」で軽快なバンドサウンドに回帰し、
前半のトリとして
新譜の中でも特に強烈な哀愁溢れるロッカバラード「愛哀」も披露。
この曲は個人的にここ最近よくヘビロテしている一曲でもあったので生で聴くのを楽しみにしていた。
ライブだと、まず比喩根にピンスポットがあたり電子音弾き語りと共にソロ歌唱
その後、重厚なバンド演奏が畳み掛けてくる~という流れでした
どシリアスな歌が鳴り響く中で、
最後の「家を下さい」のか細い声で終わる演出がより切実さが伝わるパフォーマンスに昇華していました。
MCでは、
「ジャスティンは必ず帰って来ます!」と力強く宣言
チルズのライブではお馴染みのジャスティンコールはしばらくおあずけ、でも、
またいつか.....ね。
サポートドラマーの紹介をしつつ、ここからは盛り上げていく!と後半パートに突入。
まず、
ジャム感も心地良かった「まどろみ」
ワンマンでは「あたまがclean~」の部分が音源の再生ではなく他メンバーのコーラスに変わってた気がする
ツアーを重ねてよりタフになったこの曲はこの日が一番のクオリティだった様に感じた
特に、
元気良く「ひどく心地の悪い今」と歌う部分はなんだか妙に感動してしまった
そうだよね、現実ってそういうもんなんだよね。。と頷きつつも、
その中で戦わんとする姿勢に勇気づけられたりした。
チルズのライブではお馴染み、
ハンドマイクでみんなで盛り上がりまくるコーナーがやってきた!
まるでヒップホッパーみたいなテンションでノリノリに歌唱する比喩根さん、
そしてみんなでシンガロングするパートへの誘導も上手く、
より❝ライヴバンド❞に進化してるのも如実に感じた
それと、
生で聴くとやっぱり「魔人ブウ」って固有名詞が出て来るトコがやっぱりおもろい(笑
かと思えばサビで「(この世界は)嘘だらけ」と哀愁も表現してみせるセンスも好きだった。
ダンサブルに奏でた「full count」
最後の部分ではスキャットも飛び出し高まる会場のボルテージ
更に、イントロの激しいツインギターの音色にブチ上がった「ひるねの国」と
問答無用に観客を燃え上がらせていく
横ノリも出来るし、
縦ノリもこんな風にこなせる
正に引き出しの多いバンドになりつつある今
この曲は特にそのサウンドの派手さも相俟ってZeppクラスの大ハコに似合う気がした。
っていうか、今までリキッドとかクアトロの様な中ハコでしか観た事無かったからか、
chilldspotって想像以上に大きな箱が似合うバンドでもあるなぁ、と。
それを一番感じたのがこの曲で、
今までで一番響きも良かった。ギターの轟音っぷりもサイコーだった。
MCで「まだまだ行けますか、東京!!」と煽り、
カクカクしたグルーヴも超絶気持ち良かった代表曲「Groovy night」になだれ込む
この曲も、
オトナな玲山くんのギターソロからの
どんどん加熱するバンド演奏の妙が最高に気持ち良かった
シンガロングも交えつつ、鳴らされていたのは見事な大人のグルーヴ
正直な話、
令和にもこういうエッセンスで魅せれるバンドいるんだよ!って知ってもらいたい気分でしたね
そこから、みんなでひたすらにジャンプして盛り上がった縦ノリの最高地点「Like?」
そして、
「l love myself」
「辛い時の方が多いけど」と歌う「Don't lose sight」で本編は締め
この曲は去年6月のワンマン以来久々に生で聴いたんで新鮮でした
サビの「l love myself」の大合唱は歌っていてちょっとグッとくるものがありました
正直、
他者と比較した場合どうしても自分を誇れない自分も絶対的に居たりするんですけど、
でも、なんだかんだ言って好きなものに触れようとしたり、美味しいものを食べようとしたり、
そんな自分を幸福にしようと頑張ってる事だけはどんな人でも変わらないと思うので。
この曲で終わる~という事自体が一つのメッセージにも感じたこのライブ、
新譜の世界観が全体的にダークなだけに、
救いとしての一曲な気もした。
表現力も、
魅せ方も、
構成力も・・・
観る度に進化してるのが如実に伝わってくる新進気鋭の若手バンドchilldspot
音源としては初っ端から円熟してたんですがそこからの様々な変化が実に面白いです。
その❝最新の最高❞を見事に刻んでみせた終始心地良い一夜でございました
ありがとうございました!!!
1.Girl in the mirror
2.遠吠え
3.crush
4.Heart Jack
5.未定
6.キラーワード
7.ネオンを消して
8.シーン
9.music
10.愛哀
11.まどろみ
12.supermarket
13.full count
14.ひるねの国
15.Groovy night
16.Like?
17.Don't lose sight
18.BYE BYE
アンコールでは、
このブログの2022年年間楽曲ベストのTOP5にも食い込んだ名曲「BYE BYE」を披露
この曲は大体ラスト手前で演奏される事が多いイメージだったので、
この日初めて堂々のトリで演奏されて正直嬉しかった
初めて聴いた時も良かったんですけど、
今の方がサビの裏声の部分が安定していてより好きですね
この日は2番目のAメロを「私今東京ゼップダイバーシティで歌ってるの」に変更してましたね
こういうの、ライブならではの醍醐味~って感じで面白いですよね(笑
ラスト、
この時だけを愉しむ様に、
この時だけは最強だと告げる様に、
「止まらないよ
止まらせないでよ」と歌い突っ切ってギターを掻き鳴らす様はホント格好良かった。
正に、
ライブの醍醐味って瞬間のカタルシスにあるし、
それが永遠に遺っていくものだから。
バンドの絶好調っぷりを高らかに告げたこの日のライブ、早くも秋には次のツアーも決定していますし、
その間にも色々あるかもしれないのでその辺含めて今年のチルズには期待大!ですね♬
最近よくライブ観る機会が多くその度に魅了されてるので、
当ブログでもちょくちょく推していくと思う。