先週の水曜日、チリビーンズのライブを有明で観ました。
Chilli Beans.のライブは6月の豊洲PIT以来半年ぶりでした
今年2月に初の武道館公演があってそれにも行ってたんですが、
あれはもうかなり前の出来事に感じているので
昨日も書いた気がしますけど、
一年は短いけど長くもあるな〜と。
今回のツアーはホールツアーって事で
一応この日がファイナルの予定だったんですね
延期などがあり結果的にまだ数公演残ってるみたいなんで、
セトリのネタバレには注意でございます。
とは言え、
東京ガーデンシアターはホールと呼ぶにはかなりデカい
はっきり言ってプチ武道館みたいなサイズなんで。
なので、
スケール感も相応に感じつつ、
今のチリビのバンド感もしっかりと受けつつ、
元々大好きな会場の一つという事もあり
この場所に年末にも行ける幸福を噛み締めながら参加したライブでした
内部のデザインも格好良いし、音響もかなりビビッドで毎回気持ち良さを感じるハコです
このキャパもありそうで無かったキャパですのでかなり重宝されているのではないでしょうか
また、来年もこの会場に帰って来れたら良いですなぁ。
一曲目は「Hello bad boy」
とってもクールな始まり方でLOWなビートで早速観客を踊らせにかかる
この不穏な空気感から拡がっていく感覚は非常に気持ち良くて初手としてアリだな、と
そこから、
ヒリヒリしたロックナンバー「neck」
より重厚感を増したバンド演奏にも魅了されつつ、
ギターの歪み具合と思い切った爆音っぷりに刺激を受けた「See C Love」
ここに来てよりハードロッキンな音像で魅せてくる相様に唸らされた。
小気味良い演奏と共に大ハコにも似合うスケール感で聴かせた「rose」
観客のシンガロングも心地良い中、
個人的に大好きな「aaa」が来てテンションがブチ上がる。
「for you」のツアーから今に至るまで確か一度もセトリ落ちしてないはず
自分が行ったライブでは、ね。浮遊感があって、オルタナで、憂鬱なロックで・・・と
個人的趣向ど真ん中の楽曲なんで定番の一つになってるのがホント嬉しい。
Motoがハンドマイクからギターボーカルに変わる事で厚みも増すし、
歌詞の世界観も…
この世界と私。みたいな、
断絶を感じさせる内容でいつも感情移入してしまう大好きな曲
例えば、生まれ持った感性って言うのは努力で変えられるものでは無い
だから、
作中の「どーしろってゆうの」ってフレーズと絞り出す様なMotoの歌唱がとても堪らなかった
ちょっとしたトリップ感も受けてしまったくらい…この曲が推しである自分にとっては
かなりグッと来る選曲と演奏だった
更に、
そのままMotoがギターを持ちながら「School」へと移行
サビの「こっちに来ちゃえば単純なストーリー」というやや不良チックフレーズが
この大ハコにも似合っていて痛快なロック感を醸し出していた
この曲でもツインギターによる旨味を感じ、Motoのザラついたギターの音色も良くて
聴き心地良いオルタナティブ・ロックを堂々と鳴らしていました。
オールディーズを想起させるギターフレーズが鳴り響き、
こちらは久々に生で聴いた気がする「L.I.B」
歌詞の、
「ああ、疲れた」の部分、
本当に呟くように放ってたのも印象的だし、
音源で聴くよりもギターも渋めに鳴っててそれも沁みて良かった。
レモン色の照明に変わり、
鉄板曲である「lemonade」が投下される
ポップに弾ける歌唱とキレキレのギターソロが炸裂
観客を包み込む様なボーカリゼイションにも魅せられつつ、
90年代のロックを彷彿とさせるギターロックナンバー「Mum」
MotoとMaikaの楽器バトル(?)もあり聴き応え抜群だった
「Crazy」というキーワードも印象的で、
そういうはみ出した部分の表現も非常にロック的で痛快に感じられた。
この曲を聴いてるといつかトライセラやバインと対バンして欲しい〜とか思ってしまう。
Motoがソロとなり、
打ち込みと共にダンスウォークしながら披露した「My life is Saikooo」
この曲も生で聴くとスカッとする今のチリビらしい大胆な一曲
ギターが際立つ曲が多かったけど、
ここで爆音のブリブリベースが主役って感じの「This Way」
この曲はライブを重ねる度に強靭なグルーヴに進化している感覚があって、
この日もチリビ流のロックンロールにストレートにぶちのめされた
兎角、
Maikaのベースに踊らされるし、
Motoのドスの効いた強気なボーカルがまた良い
「バカにされる筋合いもない」
「まあ気にもしないけどね」…そんなメンタルにも作用する歌詞の応酬がとても頼もしくもあった。
ベースと言えば、
この曲もギンギンのベースラインに酔い痴れた「105☺︎」
「105☺︎」に関して言えば、新しいチリビのダンスナンバーとして機能してる気もして
実際この日の盛り上がりもスゴかったですね
どこか物悲しくも、
踊れるパーティチューンにも仕上がっている〜
そんな相反する要素が同居してる感じが素晴らしい。
ちなみに今年チリビの曲で最もサブスクで再生した曲だったりもする。。
ここで、
個人的ハイライトがまた来た。
去年秋のお台場以来に聴いた「blue berry」!
正直、キター!!って思いましたよ笑
武道館以降は外されてたので、
ここでの再選曲は燃える
それも、
音響抜群のガーデンシアターって事でそりゃもう最高
スパルタローカルズ並みのニューウェーブへの愛情を感じさせるあのギターリフ
流石に踊りまくったし、歌詞がまた最高。
「目立つの嫌なとこばかり」
「最低な気持ちで笑う」
これらのフレーズを聴きながら、
ジャンプしてアゲアゲでハイになるの超気持ち良かった。
ぶっちゃけ、
音楽的にちょっとイッた。
それは、日々常にそういう気持ちを抱えているからなのかもしれないけど。
本音書くとSEXよりもこういう瞬間のが気持ち良いもん。それも若干悔しいけどね笑
Lilyの弾くあのギターリフがまた生で聴くと踊れる踊れる
カクカクしたリズムと共に鬱屈をロックンロールで晴らした掛け替えの無い瞬間でございました
この曲はライブで聴くの通算3回目くらいだけど、間違いなくこの日が一番出来良かった。
赤い照明とステージからスモークが沸き、
妖艶な雰囲気の中で低音を中心に聴かせた「doll」
こういうベース中心のアンサンブルでも魅せられるのはチリビの強みの一つ
そして、
「l likeをころして」という何度も繰り返されるフレーズが
この世を生きる上での辛さを上手く表現していたし、
その物悲しさが伝わる歌声に心酔してしまった一幕でもあった。
美しいメロウな旋律と共に、
「死にたいの。いつも」と淡々と歌唱する「stressed」
後ろで鳴っているバンドサウンドがまた程好く重厚で心地良かった。
歌を邪魔しないくらいの絶妙な重厚さ加減を聴いて、
ああ、
やっぱりこのバンド、大好きだわ。と改めて感じた。
シリアスに歌いこなすMotoのボーカリストとしての凄味も受けた一曲
Motoがタンバリンを鳴らしながら歌った「アンドロン」、
この曲はJ-POPの文脈で作られてるのを感じる一曲で
その切ない感じと相まってまた違うアクセントとして機能していた感
そしてステージ後ろの星座のビジョンとの重なりがまた美しかった。
しっとりと聴かせた「wonderland」、キラキラしたギターの音色も心地良く、
Maikaがメインボーカルを務める「spark」もバンドに幅が生まれる印象で楽しく聴けた
温もりを感じさせる曲調と歌唱にほっこりしつつ、
ここでこのツアー恒例らしいMotoの長尺トークタイム。
かなり、
思いつきで話してるような、
取り止めのない内容だったんですけど、
それがまたナチュラルでとっても良かったです
正直、
チリビに上手いっ!って感じの流暢なMCは似合わない感じもするし笑
要約すると、インストアイベントやった時のファンの反応が様々で、
チリビのファンはチリビの曲みたい(様々)という話と、
「仲間」というトークテーマを頂いてそれはメンバーでいつもありがとう。と素直に言って
お互いお辞儀する場面があったり、
「平和が一番…そう、絶対そう!」と強く発言する場面も印象的だった
それと、Maikaが客席を見渡して「(人の数が)すごいね・・・嬉しいですよ。
来てくれてありがとうございます。」とストレートに感謝する場面もありました
そこからの、
虹色の照明も素敵だった「Welcome」は、
そりゃ盛り上がるよねー!ってくらいのロックンロール・パーティっぷりでした
正にライブで聴いて盛り上がる為に生まれた曲って感じがした
そしてそんなプリミティブな衝動はとても気持ち良かった。
長めのMCだったんですが関係なく地続きの様な盛り上がりでした。
まだまだ狂騒タイムは続いてゆく。
会場の一体感もスゴかった代表曲でもある「Raise」
チリビでは珍しく鼓舞する楽曲になってるので余計に胸が熱くなる
からの、
コーラスワークも見事だった「daylight」
ハイパーな観客のワイパーがまた素敵だった「Tremolo」
終わり際になっても一切勢いが止まらないダンサブルの無限ループに興奮
煌めくデジロック「digital persona」では、恒例の?Motoが寝転がって
自転車を漕ぐ様なパフォーマンスも楽しくサビの声量がまた見事だった
正に令和のダンスロックの一つの金字塔とも言える「シェキララ」も問答無用で盛り上がる
さっきからハイライトの連続でね、ある意味訳わからんくらいにテンションが上がっている
飛び跳ねながら「シェキララしようぜ!!」とシンガロングした時のカタルシスは半端無かった。
これぞロックコンサートだわ。とまざまざと感じつつ、
この曲が無きゃ終われないよね〜って事で
ライブの新しいアンセムとなりつつある「you n me」で本編はフィニッシュ。
この曲で管理人は完全にクレイジーになりましたね
性急なバンドサウンドに、
サビの盛り上がり
…に合わせて、
何度も飛んで跳ねて拳突き上げて・・・
ライブでしか得られない、
煌めきの様な"何か"を掴む為に懸命に遊びました
それが嘘みたいに気持ち良くて、
その瞬間、
あ、
自分って、
ライブ好きかも。って初めて感じましたね
今までは、好きな曲を生でも聴きたいと思うのは
自分にとっては普通のこと。というモチベーションでしかなくて、
自分ライブ好きっす!みたいに陽気に構える事が中々出来なかったんですが、
この曲で天井見上げながらバカになってる時に「いや、お前明らかにライブ好きじゃん。」と
認めざるを得なくなりましたね。
いや、
今更かよ!って感じですけど、
まあ平たく言うともう気恥ずかしさもいい加減いいでしょう。って事です。
その空間でしか生まれない煌めきやカタルシスは確実にありますし、
それに触れてる/感じられてる時間ってのは心から多幸感に満たされてるな。
そんな風に思えた一曲だったし、
最後の「play it cool」の部分、
いつもとは違ってMotoが「クール!!!!!」とアクセント強めに歌ってたのにもグッと来た
アンコール足して全27曲というボリュームを含め今のチリビが凝縮された金字塔的なライブだったと思う
自分にとっても分岐点となる様な公演になったので、是非映像化して欲しい・・・!
ありがとうございました!!!
1.Hello bad boy
2.neck
3.See C Love
4.rose
5.aaa
6.School
7.L.I.B
8.lemonade
9.Mum
10.My life is Saikooo
11.This Way
12.105☺︎
13.blue berry
14.doll
15.stressed
16.アンドロン
17.wonderland
18.spark
19.Welcome
20.Raise
21.daylight
22.Tremolo
23.digital persona
24.シェキララ
25.you n me
26.Cyber
27.fu uh
アンコールでは、
リリースされたばかりの新譜から二曲ほど披露されました
まずは漫画「ダンダダン」にインスパイアされて作ったという爆音ロックナンバー「Cyber」
今までのチリビには無い自分を奮い立たせるような感覚に満ちた新しい一曲だった
そして、
オーラスにはアコースティックで、
素朴に聴かせた「fu uh」を颯爽と響かせて終了
最後三人が固まって楽しそうに演奏してる様はこれまたナチュラルで良かった
パーティチューンからオルタナ、ギターロック、鬱ロックに牧歌的な楽曲まで
本当に様々な一面をたっぷり魅せる事が出来た会心の内容でした
正直、
クオリティ的には武道館超えてた気もするし、
それもまたロックバンドとして正しい姿なんでしょうね
昨日のchilldspotもそうですけど、令和にも格好良いロックバンドがいる!ってのを
是非知ってもらいたいですね。格好良いってのは、前時代的な要素も併せ持つという意味も込めてね。
既に、
2025年のツアーも決定済み
自然体かつロッキンに駆け抜けるチリビの勇姿を来年も是非観たいですね!
やっぱりChilli Beans.はライブが一番格好良いと思ってますので。