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「アクタージュ」半端ないって!!~掲載順上昇の要因と単行本1、2巻の感想を語る

2018-07-29 | アクタージュ
                              
                            単行本買いました。毎日愛読してます!












WJの新連載は初めから読まないか途中から読まなくなるパターンが多くなって来た中、
珍しく最初から一度も欠かさず毎週楽しみに読んでいる「アクタージュ」。
ここに来て掲載順の上昇が目に見えて著しくなって来たので、
いち隠れファンとしてその要因、そして単行本も購入したので今までの歩みも併せてもう一度語ってみることにします。






WJ24号でアクタージュは初めて掲載順が(実質)最下位に落とされました
リコピンは常に巻末固定だったので、取り敢えずこの号ではアクタージュが実質最下位だったのは多分間違いなかったでしょう
アクタージュは主人公の夜凪景が良くも悪くも作品の肝を担っているので、この時はまだそこまでの評価ではなかった、
恐らく序盤の飛び蹴り云々辺りのガ〇ジ行動が響いてたんじゃないかな?と予測します
ただ、あそこも「これから」を考えれば必要な話数に後々なっていくんじゃないかなあ。とは思うんですけどね
この号までは序盤の主人公の失敗、上手く行かなかったあたりの得票数が影響してたんじゃないかな、と。

更にキツかったのは、この後終わる二作品(ロボ、ジガ)よりも優先して最下位に送られた事です
特に8話目でとっくに最下位に置かれてても不思議ではないジガよりも下だったのは痛かったですね
(ちなみにジガに関しては好きでも嫌いでもないです)。
この時点で「ヤバいなあ~。」と思っちゃうくらいには追い詰められてました、実は。





ところが、
次の25号では11番手に置かれ中軸に復帰、
更にその後もなんだかんだ中位~下位の間をうろうろし続け、
30号で遂に初めての自力センターカラーを獲得、ちなみに22話目でした
最初はアクタージュの下に新連載陣が滑り込んで来たから上がったのか?と思ってましたが、
31号、33号でも悪くない掲載順をキープ、そして、今週月曜の34号では・・・。





堂々の6番手である(ドン!!)
つーか、カラーじゃない漫画の中では4番目なんですよね・・・
この間まで最下位を陣取ってた漫画とは思えないくらいの大躍進で、
正直目次を観た瞬間笑ってしまったくらい高位置に置かれてる事実が半端なかったです
アニメ化作品に挟まれてますもんね・・・本音を言えば、この調子でメディアミックスまで行って欲しいところです
女性主人公、非バトル、職業もの、しかも、女優・・・というジャンプらしからぬ点ばかりを纏って、
ここまで健闘しているというのはある意味偉業と言って差し支えないでしょう
ぶっちゃけジャンプ漫画嫌いな人もこの漫画は普通に読めるはずです
ここまで短期間でV字回復を遂げた理由を単行本を使ってここから(自分なりの見方で)語って行きます。








「アクタージュ」の主人公は夜凪景、清廉とした美少女、
今までジャンプで活躍して来た女性主人公は大抵ガサツだったりバトル系だったりしたので、
その意味では最初から“新しさ”には長けてたかな~、って思います
そして、1巻の内容はまず2話目が凄いですね
コメディを展開しつつ、
夜凪ちゃんの不思議な魅力と才能を存分に描く内容で、
大黒天のメンバーの愉快さも手伝ってカタルシスを抱きやすい内容になってます
ぶっちゃけ、この辺りまではまだ良好な(アンケ)反応だったと思う
すぐに最下位付近まで下げられなかったし、
その後の飛び蹴り&失敗で一気に下がったんじゃないかな~って素人目線では考えています。





今考えると、そんな「主人公が失敗を犯す~」というリスキー極まりない展開の後に、
きっちり(特に初見の読者は)喜びそうなサービス回を入れてたのが大きかったように思う
しかも、ただのサービス回ではなく、冒頭から「大金が振り込まれる」という
ある意味読者が喜びそうな展開を二重に入れ込んでるんですよね
その上で、
墨字さんが「納得の行かない仕事を例えやってしまったとしても、それを糧に食って生きてリベンジしていかなきゃ~」という
伝わりやすい役者の現実と、更に主人公にリベンジ機会が与えられる~という目標も出来て、
軌道修正出来てるっちゃあ出来てる構成だな~と読み返して思いました
要は、失敗の後に変に暗くならなかったのが良かった
それどころか、富を得てる訳ですし(笑
実際個人的にもこの回があって本当に良かったなあ~って今振り返っても感じます
正直この回で二重サービスがなかったらちょっと興味なくしてたかも分かりません


ただ、夜凪景はジャンプの主人公らしからぬ清廉とした美少女ですし、
一切戦わないし、かといって事件を解決したりする訳でもない、
正真正銘の“女性らしい女性主人公”ですけど、
演技にのめり込み過ぎて暴走してしまう、他人とは次元が違うコントロール不可能な才能の持ち主・・・という点では
ある意味「ジャンプ主人公らしさ」はそれこそもう初回から持っているんですよね
飛び蹴り事件に関しても、あれはあの時点では暴走ですが、
常に“伝説”を主人公が作る事を目指しているジャンプ漫画に於いてはある種の伝説に近い何か、、、に、
後々なっていくんじゃないのか?って個人的には思ってたりするんです
そう考えると、
ある種「伝説の片鱗」を見せつけた1巻目だったんじゃないのかな、と。
それと、表紙の景ちゃんがあまりにも美し過ぎて毎日見惚れてしまいます・・・笑
デザインもお洒落で色々な意味でジャンプらしからぬところが最高ですね。
ちょっとさっきまで語ってた事とは矛盾してますが(笑)。
以下、2巻の内容に移ります。








回復の兆しを見せたのが17話目・・・と考えると、
間違いなくデスアイランド編の内容がV字回復に繋がったのは間違いない
まず、初っ端のオーディション編からしてズバ抜けた面白さがあります
無難に、最低限に殺し合いの演技を済まそうとする3人に対して、
完全に役柄そのものに成り切って、
誰よりも生々しい芝居で監督の評価を得ていく・・・というカタルシス満点の展開でした
しかも、最終的には上手く収まりそうになったり、夜凪ちゃんのお陰で他の3人も評価されたり・・・と
結果としては完璧とまでは行かなくとも、ちゃんと景ちゃんが評価されたり、才能の片鱗を大勢にアピールしたり、
それもジャンプ主人公的なアピールの仕方だったり、更に何気に他の3人も救っていたり。。
色々な意味で読者に「夜凪景、面白いな。」って思わせるには十分の話数だったように思います

ある意味、とてつもない才能の持ち主であり、危険因子でもある・・・という、
そんなドキドキ感、大失敗も大成功もどっちもやらかすかもしれないハラハラ感も含めて、
夜凪景という主人公に読者がハマりつつある入口を作ったシリーズだったかな、って思う。





そんな夜凪景には、
夜凪景とは正反対の「作られた魅力」が売りのライバル百城千世子が登場し、相対します
生身の体当たりでぶつかっていくような景ちゃんのお芝居とは違って、
自身を俯瞰で観て誰が観ても美しい理想を導き出して行く千世子の芝居・・・
正に対象的であり、
スタイルが真っ向から対立する二人の構図、
何より、絶対的女王の君臨に頑張って抗う夜凪ちゃんの構図もまた物語を盛り上げましたし、
ミステリアスで、でも、誰よりも努力家な千世子の登場も大きかったように思う
まあ、夜凪ちゃん自身がミステリアス極まりないキャラでもあるんですけど(笑
ただ、その更に上を往くキャラの登場がこの物語にはハマりましたし、美麗な作画との相性も良かったように感じます





なにより、
主人公に「目的」が出て来たのが大きかったですね
千世子が出てくるまでは、「役者になりたい~」とか「お金を稼いで生活を~」とか、
割と「普通」な目標設定だったように思うんですけど、千世子が出て来たお陰で
“超えるべき偉大な好敵手”“自分が目標とする位置”と二つも目指すべきポイントが見えて来た訳で・・・
その決意を謳ったこのシーンもまたグッと来る仕上がりで個人的に1、2を争うぐらい本作で好きなシーンです
それと同時に、「自分は自分のまま〇〇になる~」というのは共感を生みやすいフレーズであり、
正直自分自身と置き換えて重ねやすいシーンだったなあ、、、ともしみじみと感じます





なんだかんだいっても「アクタージュ」の肝は設定でも演出でもなく、
主人公の夜凪景であり、夜凪景ありきで物語の全てが成り立っている・・・という点が
最も秀逸であり、ここまでの健闘の要因なんじゃないかな。って個人的には思いました
次は夜凪景はどんな事をやらかすんだろう、
次は夜凪景はどんな事を成し遂げるんだろう、
次は夜凪景はどんな景色を見せてくれるんだろう・・・っていう、
サブキャラにも好敵手にも絶対に食われない主人公の芯の強さと存在感がここに来て評価されてるんじゃないかな、って思います
今考えれば最初に手痛い失敗を「天然で」やらかしてるのも早く次が見たい!ってドキワクに貢献している気がする
そう考えると、ジャンプ読者が大好きな“アクが強くて存在感たっぷりの主人公”を作れた時点で勝利は約束されてたのかも
その魅せ方が上手くなって来たからこその掲載順の上昇なのでは?って個人的に思いますね。

何にせよ、読切から密かにアンケ入れて来た「隠れファン」としては正直嬉しいです(笑
これからもガンガン上がって2度目の表紙&巻頭取れるように応援して行きたいです。勿論アンケでね!
これからは(出来れば)毎週感想書いていくつもりなので、
宜しければ感想の方も読んで下さると嬉しいです。
26話目の感想もUP中です!











あと、
個人的にカバー下のおまけがコミカルで面白かったです(笑
オマケ漫画も毎回付いてて、それも毎回「可愛い」内容で最高ですし(俺も景ちゃんに迫られたい・・・笑)、
茜ちゃんや武光くんなどサブキャラも色々面白くて意外と夜凪景以外にもいいキャラが揃ってるなあ。。って
再確認出来たのも個人的に良かったです

っていうか、
既に全部本誌で読んでた内容なのに、普通に未読みたいな感覚で面白くツルッと読めてしまったのも嬉しかったです
何度読んでも面白い、っていうか・・・今、サンデーの「湯神くん」と並んでドハマりしている漫画です。
景ちゃんのダサT&ホットパンツ主体の普段着も逆にギャップとエロさがあってついつい見返してしまいます(笑


ま、一言でまとめると夜凪景に夢中!ってことですね。はい。





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2 コメント

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単行本3巻読みました (雅信者)
2018-08-17 04:18:32
単行本派でありますので、本誌進行中のお話は後の楽しみにしてます。が、気にはなる アンケート結果に連載が左右されるシステム…困ってしまう。でも、3巻まで読んだ感じではもう少し大丈夫かな〜なんて。
景ちゃんがJUMP系ヒロインかどうか、は自分には判りませんが少女漫画の系統か?となると違うように思います。アラヤくんが言うところの"臭い"が有りません。こんなに目立つ子なのに、少女漫画的な臭いがない。なので、これからも楽しみな物語です。
自分も子供の頃から、演劇が好きで(と言っても学芸会レベル)お芝居するのが楽しかった。進学するのに芸大に行こうかどうか迷ったこともあったので、景ちゃんのお話にはとても興味があるのです自分は舞台演劇しかやっていない…というか、ほとんどの人が最初に体験するのが舞台のほうでしょう?景ちゃんの入りかた…映画撮影から入る演技のほうが珍しげで興味深い。細切れ演技は難しい…ようなそこから始まる女優物語は、ちょっと珍しいな…なんて。大昔に「スポットライト」という作品がありましたが、あれはタレントになりたい!の物語なので毛色が違いますし…。

お話したいことはまだまだ沢山ありますが…また4巻が出ましたら、ということで。景ちゃん、がんばれー

返信する
その内3巻の感想も書きます! (西京BOY)
2018-08-20 01:49:29
雅信者さん、コメントありがとうございます!


>アンケート結果に連載が左右されるシステム…困ってしまう。
ですね(笑)。
でも、デスアイランド編は好評だったのか、最近は掲載順もイイ感じになって来てます!
いつかは2度目の表紙巻頭取って欲しいなあ、と。

景ちゃんは、
ああいうある種の生まれ持った強烈な才能がある・・・というのが、
ある種ハッタリ大好きなジャンプ系の主人公っぽい。と言えなくもないです
それがあったからギリギリ読者の興味を惹きつけられたのかなー、なんて。

>進学するのに芸大に行こうかどうか迷ったこともあったので
そうだったんですか!
自分は高卒だったんでちょっと情けないですね(笑
そういう作品への入り方もあるんだなあ~と参考になりました。

>大昔に「スポットライト」という作品がありましたが、あれはタレントになりたい!の物語なので毛色が違いますし…。
そういえば、タレントっぽい事もするようになるのかな?とか、
ふと思ったりもしました。結構色々な方面に転がせそうですよね。

>景ちゃん、がんばれー
自分もそう思います♪
3巻の感想も近い内に上げますので、宜しければ是非。
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