2ちゃんねるとネット右翼(ネトウヨ)ウォッチング&その分析

「ネット右翼(ネトウヨ)≒ニートやフリータ等の恵まれない人達(底辺層)」説の証左収集&ネトウヨ観察を主目的とするブログ

ニート・フリータ・経済問題について思いつきで物を書く産経抄

2010-10-12 14:04:59 | 産経
産経抄を時系列順に追って紹介します(適当に文字の強調処理をしてあります)

>2004年12月20日 産経抄
>先日テレビに乗った宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』は、再放送にもかかわらず26%の
>高視聴率をあげたという。そのアニメ映画で目を引かれた一情景があった。千尋が魔法使いの
>湯バーバに「ぜひここで働かせて下さい」と、ただ懇願することである。

> ▼働きたいのです、働かせて下さい。こういう言葉を耳にしたのは久しぶりではないか。
>まだ幼い少女の身でありながら、断られても断られても食い下がる。ブタにされた両親を
>助けたい一心からだが、最近は人間の基本的生き方の「働く」が人生のキーワードでなく
>なっている。

> ▼「勤勉」という言葉も死語と化してしまったらしい。高校や大学を卒業しても働くこ
>とをしない若年無業者が増えている。「ニート」などと呼ばれる若者は五十二万人、また
>フリーターは二百十七万人に達しているという。

> ▼なかには「おれはニートさ」などと自慢げに口にするものがいるからあきれ返る。いまの
>就職難でせっかく新卒採用されても、三年以内に辞める大学卒が三割もいる。それを
>「やりたいことがわからない症候群」と名づけて『週刊スパ!』が特集していた。

> ▼いま「自分にぴったりの仕事がない」とか「自分の天職が見つからない」とぼやく若
>者がいる。ちょっと待てである。天職なんて仕事は、天から降ってくるものではない。は
>じめから存在していて、ただ見つからないなどというものでもないのだ。

> ▼大概の若者にとって、仕事は偶然に上から与えられる。そういう与えられた仕事や職
>場を、三日・三月・三年…と夢中になって務め励んでいるうち、いつか自分の天職のよう
>に思えてくる。人生はそういうものではないか。「ぜひ働かせて下さい」という千尋の言
>葉をかみしめてみたい。


|ふーん…「働きたいのです、働かせて下さい。こういう言葉を耳にしたのは久しぶりではないか」ですか…
|産経が如何に自分の足で取材せずに机上の妄想で記事を書いているのかが2004年当時からよくわかりますな…
|既に社会問題の一環としてニート・フリータ問題は2004年当時から捉える問題だったのですがねえ。
|そして次に…

>2005年2月23日 産経抄
>フジサンケイグループの問題にとどまらないと思うので、再び触れる。日本経団連の奥田碩会長が
>ライブドア社長・堀江貴文氏の本に批判的に言及していた。少し読んでみて、確かにあきれた。
>金もうけだけ。この国がどうあるべきかという視点が感じられない。

>▼例えば昨年の『稼ぐが勝ち』。電車の中で化粧する少女について触れている。氏は、全然気にならないそうだ。
>自分も自己中心的だから、と。あるいは「日本という国も、将来ずっと存在しているかどうかわかりません」
>と人ごとのように書く。

>▼だから、共同通信のインタビューで、電波は国民の財産という議論があることについて「時代錯誤も
>はなはだしい」と答えることになる(十九日付本紙最終版)。国家や公共性という観点はまるでない。
>言うまでもなく、電波、さらに新聞は「公器」なのだ。国民のためにこそ仕えなければならない。

>▼騒動から透けて見えるのは、ITを武器にしたグローバリズムと呼ばれる市場経済の世界化が、
>実社会をどう見ているかということだ。法に違反しなければ何でもあり、ではあるまい。
>米系証券会社のしたたかさを指摘する声が出ているが、堀江氏もこのグローバリズムの落とし子だろう。

>▼それぞれの地域や国ごとに固有の習慣や伝統があり、道徳がある。それらが公の意識を形成している。
>公共性をなくした社会はもはや社会とは言えまい。いたずらなグローバリズム賛美の危うさは、ここにあったのだろう。

>▼ところで堀江氏はまだ、産経を経済に特化させると本気でお考えか。
私は経済がいかにあろうとも、美しい日本について書いていくつもりである。
>治安といい、モラルといい、困った国になった。それでも日本は美しくすてきだ。


|ほうほう「私は経済がいかにあろうとも、美しい日本について書いていくつもり」ですか。
|毎年フジテレビから20億円の支援を受けてようやく存続出来ている新聞社の言葉とは思えませんな。
|「いたずらなグローバリズム賛美の危うさは、ここにあったのだろう。」って産経がどの口で言うのだろうかねえ…
|そして次に…

>2005年7月1日 産経抄
>暦を見ていて一日が「ウォークマンの日」と呼ばれていることを知った。昭和五十四年
>のこの日に、ソニーが初めてヘッドホンステレオを発売したのだとか。同社は特にPR
>していないというが、昭和中期生まれの筆者には衝撃的な新商品の誕生だった。それ以来、
>ヘッドホン族が急増した。

>▼音楽には力がある。映画や舞台でも場面に音楽が重なるだけで気持ちを揺さぶられる。
>そんなBGM効果を、日常生活に持ち込んだのがヘッドホンステレオだった。音
>楽に浸りながら街を歩くと、ありふれた風景も彩りを濃くする。

>▼なにより街にあふれる醜い音を聞かずにすむ。案内の音声、セールの呼びかけ、
>雑多なCM、聴きたくないBGM…。音の洪水の中で無意識に耳をふさいでいるのだ
>が、聴くなら好きな音楽がいい。筆者も一時は愛用していた。

>▼いまは、カセットもCDも不要のデジタル音楽プレーヤーが全盛だ。軽く安価にな
>って拍車がかかっている。それは結構なことだが、気になるのは自分だけの空間に
>閉じこもっている利用者が多いことだ。たとえば例のシャカシャカ音。自分が騒音源
>になっているという自覚がない。

>▼音楽に気を取られ、周囲への気配りを忘れている場面も目に余る。電車の座席で
化粧をする女性やあたりかまわず飲食する若者、騒いでいる子供を注意しない親と
同類で、公共意識が欠けている。ヘッドホンと一緒に自分の部屋を外にまで持ち出さ
>れては困る。

>▼聴覚セラピーについて取材したことがある。現代人の中には耳の器官に問題がな
>くても、騒音やストレスなどで一部の音を聞き取れず、その障害に気づかない人も多
>いという。それを治す療法だったが、感性の障害もなんとかならないのだろうか。


|電車の中で音楽を聴く若者について「電車の座席で化粧をする女性やあたりかまわず飲食する若者、
|騒いでいる子供を注意しない親と同類で、公共意識が欠けている。」という事ですか。
|シャカシャカ音は論外ですがそれらのマナーを守っていれば良いと思うのですが。


最後に昨日(10/11)の分です
>2010年10月11日 産経抄
>東京郊外を走る私鉄の車内で、女子高生2人と隣り合わせた。2人は念入りな化粧を
>終えた後、おしゃべりを始めた。この年代の女性と話をする機会はほとんどないから、
>悪いと思いながらも、つい耳をそばだててしまう。

>▼お互いのボーイフレンドの情報交換から一転、話題は深刻になる。「進学、就職?」
「就職。でも、多分無理。フリーターかな」「フリーターなんか、やめときなよ。経済力な
いと、ろくな男が寄ってこないよ」。

>▼来春、高校卒業予定の就職希望者1人に対して、何件の求人があるのかを示す求
>人倍率が、夏の時点で1倍を割り込んだことは、ニュースで知っていた。彼女たちの話
を聞いていて、就職環境の厳しさが、よりリアルに感じられる。

>▼10月に入って、大学3年生の就職活動も本格化している。4年生、就職浪人組を含
>めて、熾烈(しれつ)な戦いになりそうだ。「就職氷河期」の背景に、リーマン・ショック
>以降の景気の低迷があるのは言うまでもない。グローバル化を進める大企業が、国
>内の求人を減らす一方で、学生の間にいまだに残る「大企業信奉」も障害となってい
>るという。

>▼そんななか、「就活」をテーマにした有川浩さんの小説『フリーター、家を買う。』(幻
>冬舎)が、フジテレビ系でドラマ化される。小説では、就職を果たした主人公の青年が、
>今度は採用担当となり、自分の経験を生かしたユニークな選考基準を打ち出していく。

>▼もちろん現実は、小説のハッピーエンドのようにはいかない。くだんの女子高生の1
>人は、先に降りる少女に声をかけた。「物騒(ぶっそう)な世の中だから、気をつけてね」。
大変な時代に生きている彼女らに幸あれと、願わずにはいられない。
ふーん…ようやく若者の就職問題についてまともに取り上げる気になったという訳ですか。
他の新聞に比べて余裕で2~3周遅れてますな。。
それに産経なら「2人は念入りな化粧を終えた後、おしゃべりを始めた。」の部分で
“いまどきの若者は!!!”とやってくれないと産経らしくない。。



改めて時系列順にまとめますと
2004年12月20日に
>働きたいのです、働かせて下さい。こういう言葉を耳にしたのは久しぶりではないか。

>「勤勉」という言葉も死語と化してしまったらしい。

>なかには「おれはニートさ」などと自慢げに口にするものがいるからあきれ返る。
と産経抄は書き

|そして

2005年2月23日に
>いたずらなグローバリズム賛美の危うさは、ここにあったのだろう。

>私は経済がいかにあろうとも、美しい日本について書いていくつもりである。
>治安といい、モラルといい、困った国になった。それでも日本は美しくすてきだ。
と産経抄は書き

|そして

2005年7月1日に
>電車の座席で化粧をする女性やあたりかまわず飲食する若者、騒いでいる子供を注意しない親と
>同類で、公共意識が欠けている。
と産経抄は書き

|そして

2010年10月11日に
>お互いのボーイフレンドの情報交換から一転、話題は深刻になる。「進学、就職?」
>「就職。でも、多分無理。フリーターかな」「フリーターなんか、やめときなよ。経済力ないと、
>ろくな男が寄ってこないよ」。

>彼女たちの話を聞いていて、就職環境の厳しさが、よりリアルに感じられる。

>くだんの女子高生の1人は、先に降りる少女に声をかけた。
>「物騒(ぶっそう)な世の中だから、気をつけてね」。
>大変な時代に生きている彼女らに幸あれと、願わずにはいられない。
と書く訳ですか…まったく一貫性がない…

まあ「たかが経済」と書き放った産経ですから驚かないですが。



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