羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

2006年04月05日 12時28分11秒 | Weblog
 野口三千三先生がはじめられた朝日カルチャーセンターの講座を引き継いで、9年目になる。その前は野口先生の助手として20年通い、今年の3月で満8年になった。
 今年から講座の数も増えて、名実ともにホームグランドとして始動している。
 
 ここまで来て見えてきたことがある。やってみたいことが出てきた。
 それは野口三千三先生をまったく知らない方々に、演習・スタディーのような形式で『原初生命体としての人間』と『野口体操 感覚こそ力』をテキストに、通年で野口体操を学ぶ講座をやってみたい。
 新しい時代に、従来にない価値観・従来にない人間観・従来にない体操をひも解いてみると、そこから何が新しく生まれてくるのか。
 やってみなければわからないスリリングな講座ができたらいい。

 とりわけ8年間に生涯学習の場・大学・企業のプロジェクトにまでかかわって、さまざまな体験をさせていただいた。出版もマスコミも、程よくよい関係を結ぶことができたように感じている。
 
 こうして異なる場、異なる世代に伝えられる野口体操を探ることで、時代・社会、そこに生きる人々のありように照らして、野口体操を見直すことになった。
 おそらく先生がご存命中には、できなかったことかもしれないという思いが去来することは、なんとも皮肉なことではあるけれど。

 そうした体験から、次世代に伝える「苗」も分けられる状態に育ちつつある。
 これから一年間、さらに農具を磨き、田を耕していきたいとおもっている。

 とりあえず数年来、懸案として持ち越している「野口体操実技編」のDVD化も、本格的に考えていきたいのだが、これがいちばん難しい問題であることは間違いない。

 ところで土曜日・日曜日・火曜日と、各教室で多少のニュアンスの違いはあったが「応援の力」について話させてもらった。
 ひとりでは何もできないというのが、今の実感だ。
 
 皆様のお知恵拝借。
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