羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

人生の贈りもの……ジャーナリスト 辰濃和男

2007年09月11日 18時57分51秒 | Weblog
 こところ野口三千三先生の昭和30年代からのお知り合いと交流したり、電話で話をしたりする機会をえた。
 そんななか、昨日(9月10日)からはじまった朝日新聞夕刊の「人生の贈りもの」に、ジャーナリストの辰濃和男氏の連載がはじまった。
 辰濃さんとは、野口先生が結ぶご縁だった。先生が亡くなった後も、ご著書をいただいたり、ときどき電話で話を伺ったりしている。野口体操を気に掛けてくださっているおひとりだ。

 四国遍路をされていらっしゃることは、本を通して存じ上げていた。
 しかし、昨日のインタビュー記事を拝読して、胸に迫るものがあった。

「死者のように生きている」という題からして、なかなかに重い。
 一部、ここに書き写しておきたい。
『お前は息せき切って駆け足でやってきたが、本当に満足する生き方だったのか、大切なものを蹴散らかしてきたのではないか……中略……人は宿命的に死者のよに生きるしかないのかもしれない。しかし、そこからはいあがり、よみがえることが大切なのではないか。遍路道は私にとってよみがえりの場所なのです』

 以前には見られなかった顎鬚を蓄えられて、お顔がすこしふっくらされた写真を懐かしく拝見した。
 もう、何年、お目にかかっていないだろう。
 この連載が終わったら、ご無沙汰をわびる手紙を差し上げよう。
 でも文章の神様への手紙は、緊張するのよね。
「いやいや、ありまま・そのままでいいんですよ」
 いつもそういってくださる。 ホッ!

 私にとって辰濃さんとの出会いは、「人生の贈りもの」なのです。
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