2月26日早朝、いつもの通り朝刊を取り、こたつ板の上に拡げて、目がとりこになった。
《カオスの深淵 もっと速く市場の欲望》なんと一面のトップ記事が横組だった。
「たった1千分の5秒短縮するために……」出だしの時には、金融・証券市場の話とは思わず読み進んだ。
実は、朝日新聞が横組ページを載せたり「GLOBE」版を挟み込んだり、それを独立させたりしていることには早くから気づいていたものの、慣れない読みにくさから敬遠していた。
はじめてまじめに文字をおって、内容を読み取ろうと試みたが、2月26日の朝刊だった。おそらく新聞社側の思う壷にはまったのかもしれない。
それはそれとして、本日3月4日(日)のGLOBEはすっかり読まされてしまった。横組であることの意味が私の中で納得できたからかもしれない。つまり、読み手側にとってものすごく知りたい内容だった、ということだ。
テーマは「英語化の行方」ー 国際共通語としての英語だが、中国や新興国の台頭で米国に陰りが見え始めた。英語の勢いはどこまで続くのか。
その特集のなかに『Globish The World Over』2004年刊(翻訳本があるそうだが)著者の一人であるジャンポール・ネリエールが提唱する「グロービッシュ」活動に興味を深く感じた。
英語を母語としないひと同士の実用的なコミュニケーションの「道具」という考え方。
比喩やユーモアもさけ、上手に話すことではなく理解してもらう「伝わるのに十分」な英語を学べばよい、という提案と活動。
国連でさえも多言語主義が揺らいでいる今だからこそ、英語による文化的な侵略から自分たちの文化を守る方策としての英語学習が「Globish」というわけだ。
『私の理想は、人びとがそれぞれの母国語を話し、制限はあるものの「十分」な英語を話すこと。余った時間で、スペイン語、イタリア語、中国語などの別の文化を学ぶ。グロービッシュを話すことで、英語による文化的な侵略から自分たちの文化を守ることができる』と、J・ネリエールは語っている。
理想だし、賛否はあろうけれど、一つの考え方だ。
ただし、歴史的に多言語が日常的に行き交う欧州等々と比べて、日本の場合、明治維新以来の「特殊事情」も加わり、現実的な難しさが増している。
《母語に加え英語を話す人が増える中で、「英語しか話さない人の経済的な将来はくらい」と皮肉な見方をしている、[豆知識2]》ともある。
この問題、脇に置いておく時間はない。日曜版で横組に慣れたようにはいかないが、第二公用語化に近い現象はすでに解禁されているんだなぁ~。
《英語とどうつきあうか。実利を求めて懸命に学ぶか。自国の文化にこだわるか。》
両立させられないロゴス的対立項から、第三の智慧「レンマ」を取り出してみよう。
《カオスの深淵 もっと速く市場の欲望》なんと一面のトップ記事が横組だった。
「たった1千分の5秒短縮するために……」出だしの時には、金融・証券市場の話とは思わず読み進んだ。
実は、朝日新聞が横組ページを載せたり「GLOBE」版を挟み込んだり、それを独立させたりしていることには早くから気づいていたものの、慣れない読みにくさから敬遠していた。
はじめてまじめに文字をおって、内容を読み取ろうと試みたが、2月26日の朝刊だった。おそらく新聞社側の思う壷にはまったのかもしれない。
それはそれとして、本日3月4日(日)のGLOBEはすっかり読まされてしまった。横組であることの意味が私の中で納得できたからかもしれない。つまり、読み手側にとってものすごく知りたい内容だった、ということだ。
テーマは「英語化の行方」ー 国際共通語としての英語だが、中国や新興国の台頭で米国に陰りが見え始めた。英語の勢いはどこまで続くのか。
その特集のなかに『Globish The World Over』2004年刊(翻訳本があるそうだが)著者の一人であるジャンポール・ネリエールが提唱する「グロービッシュ」活動に興味を深く感じた。
英語を母語としないひと同士の実用的なコミュニケーションの「道具」という考え方。
比喩やユーモアもさけ、上手に話すことではなく理解してもらう「伝わるのに十分」な英語を学べばよい、という提案と活動。
国連でさえも多言語主義が揺らいでいる今だからこそ、英語による文化的な侵略から自分たちの文化を守る方策としての英語学習が「Globish」というわけだ。
『私の理想は、人びとがそれぞれの母国語を話し、制限はあるものの「十分」な英語を話すこと。余った時間で、スペイン語、イタリア語、中国語などの別の文化を学ぶ。グロービッシュを話すことで、英語による文化的な侵略から自分たちの文化を守ることができる』と、J・ネリエールは語っている。
理想だし、賛否はあろうけれど、一つの考え方だ。
ただし、歴史的に多言語が日常的に行き交う欧州等々と比べて、日本の場合、明治維新以来の「特殊事情」も加わり、現実的な難しさが増している。
《母語に加え英語を話す人が増える中で、「英語しか話さない人の経済的な将来はくらい」と皮肉な見方をしている、[豆知識2]》ともある。
この問題、脇に置いておく時間はない。日曜版で横組に慣れたようにはいかないが、第二公用語化に近い現象はすでに解禁されているんだなぁ~。
《英語とどうつきあうか。実利を求めて懸命に学ぶか。自国の文化にこだわるか。》
両立させられないロゴス的対立項から、第三の智慧「レンマ」を取り出してみよう。