昨日、朝日カルチャーセンター「野口体操講座」に、「復刻版 鐵道時刻表」を持参した。
大正、昭和一桁、昭和二桁、そして昭和20年7月までの6冊プラス1枚である。
準備している時には、あまりにも重いので、昭和二桁を持て行くだけにしようかと迷った。
しかし、私が受けた驚きを伝えるには、全てをご覧にいれたい、と思い直した。
正解でした!
皆さんの関心は非常に深く、驚きに満ちた声・表情、そしてそれぞれのつぶやきが、実に貴重な実感を持たれたを示していた。
手にとって、ページをめくって、初めてわかることがある。
野口三千三先生は「実感」のないところでは全ての理論は空論となる、というようなことをおっしゃっていたことを思い出した。
実際に見ていただいて、その意義深さを感じたレッスンだった。
明治以降の日本を、戦前・戦中の日本を、鐵道を通して認識を新たにしていただけた。
終戦と同時に連合国軍GHQの占領政策の中で、禁止された様々な事柄を改めて浮き彫りにすることで、戦争の真実をごくわずかでしかないが、垣間見ていただけたような気がしている。
社会のあり様が鐵道時刻表に、ありありと現れているのである。
新宿駅までの道すがら、「よいお買い物をなさいましたね」と言われた。
その言葉が全てを語ってくれて、嬉しく思えた。
本日のレッスンにも持参しようか、と思っている。
これは手に取って見ないことには、伝わらない・・・・・。
久しぶりに驚きの復刻本だ。