毎回、体操は「やすらぎの動き」から始める。
床に腰をおろしてゆっくり足を開き、おへその下から向きを変えて、順繰りに上半身を床に委ねていく。
今朝は、驚くほど腿の裏側、内転筋群を中心にして、いい感じであった。
ガチガチに硬過ぎもせず、ゆるゆる緩み過ぎもせず、充実感すら得られた。
これはいける!
しばらく体操をして、ほぐれたところで、いざ、坐る。
30を数える頃までは、よかったのだが、それからがいけない。
意識がからだのあちこちに飛びすぎる。
どこか一点に留まってくれないか、と思うのだが、思うように意識をまとめることが出来ない。
右の二の腕の前側に痛みがある。
いやーな感じだ。
意識をそらそうとすると、これがいけない。
じわー、と芯から痛みが自己主張する。
諦めていると、猛烈な眠気に襲われた。
45、47、50、・・・・・
それでもひたすら吐く息を数え続けた。
71、72、73、・・・・・・
そうするうちに100回。
逃げ出すように足を崩した。
そいて「やすらぎの動き」や「真の動き」など、体操をしているうちに、気持ちが落ち着いてきた。
最初の良さそうな予感は、なんだったのか。
まっ、こんな日もあるさ、と忘れていた書類に名前を書いた。