一昨日、拙宅にお客人を迎えた。
数十本の薔薇の花束のほかに、大きな袋を二つ下げての来訪。
二階の座敷にお通しして間もなく、その中身が判明。
ノートパソコン
紙焼き写真
古い雑誌や絶版になっている書籍
台紙に貼り付けられている新聞記事
東京藝大出身のご友人の「野口体操の思い出」聞き書き
どれも貴重な資料を周到に準備されてお持ちくださった。
昼下がり。
野口体操顧問の二階のぶ子さんと二人で、野口三千三先生との出会いから、彼の企画で『現代の眼』に掲載した「体操による人間変革」。
その原稿を第一章に掲げて単行本『原初生命体としての人間』として実を結ぶまでの来歴を伺った。
紹介が遅れた。
お客人は、三笠書房『原初生命体としての人間』初代編集者・青柳茂男氏 御歳78歳。
実は、拙著『「野口体操」ふたたび』の読後すぐにメールをくださった。
それから3週間近くの間、手紙やメールで連絡を取らせていただいた。
まず、初対面で一言お詫びを
「年長の方に、同窓生・同級生のような言葉遣いや親しさで申し訳ない」と。
ブログに載せている写真は、薔薇に添えて野口三千三執筆掲載誌『現代の眼』1967(昭和42)年9月号。そして『原初生命体としての人間』を出版後程なくして三笠書房を退社し、「日刊ゲンダイ」の創刊から、編集局の中心となって活躍された日刊紙(これは2022/6/9)。
日刊紙創刊にあたって、偶然にも野口体操にも関わりある出来事が判明。
三人揃って「アッと驚く!」
もう一冊の『原初・・・』は、羽鳥が第三章『息と「生き」』以外に、呼吸について書かれているところに付箋を入れたもの。
この日以来、私家版『野口三千三伝』には、【『原初生命体としての人間』誕生秘話】を一章に、と私は密かに思い巡らせて……。