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昨日・午後、芭蕉記念館に出かけた。
ジュニア新書に載せた芭蕉の句の表記を調べるのが主な目的だった。
「深川に芭蕉庵あり」ということで、歩いてみたかった。
この史跡展望庭園は、「芭蕉記念館」から程近い、隅田川と小名木川が接しているところにある。
遠くを望むと、清洲橋に高層ビルがシルエットを浮かび上がらせていた。
上天気でもなく、風もなく、薄曇はむしろ散策にはちょうどよい。
この「芭蕉庵史跡展望庭園」には、芭蕉像・芭蕉庵や句碑などのレリーフが配置されていた。
しかし、なんとなく違和感がある。
ひとつだけ芭蕉を偲ぶことが出来るのが、ここに載せた写真である。
これは、石段を昇って左手に江戸の絵図が扇を広げた形で塀の役目を果たしていたものを写したのだ。芭蕉が生きた時代の深川、隅田川、橋の様子等々、見渡せば往時の面影ひとつない超現代へと変貌を遂げた東京都会の風景のなかで、唯一、芭蕉庵の風情を伝えるものと思えた。当たり前なのだけれど、もう少し面影が残っていてもよさそうなのに……。
考える間もなく思わずシャッターを押して、この写真を携帯の待ち受け画面に貼り付けてしまった。
川面を見つめる芭蕉さんも、どれほど戸惑っておられることか。
「文明さんお先にどうぞ!」
野口三千三先生晩年の言葉だが、私も遅かれ早かれそう呟くようになるのかしら……。
ジュニア新書に載せた芭蕉の句の表記を調べるのが主な目的だった。
「深川に芭蕉庵あり」ということで、歩いてみたかった。
この史跡展望庭園は、「芭蕉記念館」から程近い、隅田川と小名木川が接しているところにある。
遠くを望むと、清洲橋に高層ビルがシルエットを浮かび上がらせていた。
上天気でもなく、風もなく、薄曇はむしろ散策にはちょうどよい。
この「芭蕉庵史跡展望庭園」には、芭蕉像・芭蕉庵や句碑などのレリーフが配置されていた。
しかし、なんとなく違和感がある。
ひとつだけ芭蕉を偲ぶことが出来るのが、ここに載せた写真である。
これは、石段を昇って左手に江戸の絵図が扇を広げた形で塀の役目を果たしていたものを写したのだ。芭蕉が生きた時代の深川、隅田川、橋の様子等々、見渡せば往時の面影ひとつない超現代へと変貌を遂げた東京都会の風景のなかで、唯一、芭蕉庵の風情を伝えるものと思えた。当たり前なのだけれど、もう少し面影が残っていてもよさそうなのに……。
考える間もなく思わずシャッターを押して、この写真を携帯の待ち受け画面に貼り付けてしまった。
川面を見つめる芭蕉さんも、どれほど戸惑っておられることか。
「文明さんお先にどうぞ!」
野口三千三先生晩年の言葉だが、私も遅かれ早かれそう呟くようになるのかしら……。
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