羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

新日曜美術館ー吉村順三の仕事ー再放送

2006年03月17日 10時27分01秒 | Weblog
 3月19日(日)NHK―ETV「新日曜美術館」アンコール放送
 「簡素にして品格ありー吉村順三の仕事」

 ―感覚はことばにならない・感性は理屈ではない-
    ~そして家は住むもの・暮らすもの~

 そのような印象を抱いた、深堀雄一ディレクターが担当された番組のお知らせ
 
 鳥の巣の別荘からはじまって、人が住む家の数々、映像と音楽に気持ちが和む。
 暖炉のある暮らし、ピアノがある暮らし、チェロが似合う暮らし、絵画を描く暮らし。家は人と共に生かされ進化し続けるもの。
 何処までが楽器なのか、何処までがキャンバスなのか、何処までが詩なのか、その境界はなく、音の肌理・造形の肌理・ことばの肌理が、家の肌理につながって、さらにそれが外界の自然へと解き放たれていく家つくりの理想がここにはある。

 音楽をこよなく愛した建築家の柔らかな感性が伝わる建物「八ヶ岳の音楽堂」が吉村順三の晩年の仕事だという。なるほど納得である。

 清楚で品格ある家つくり。
 簡素で華美にならず、しかし、住む人が楽に呼吸できる空間設計を試みた建築家の感性に触れるだけでも、しばし、雑事をわすれる。

 正直言って、見終わったときに、このような家に住めたらなぁ~、ちょっぴり羨ましく思うのだけれど……。
 それはそれとして、大きなものを設計するだけが建築家の仕事ではないという、すごく当たり前なことを伝えてくれる番組。

 見逃した方は、ご覧ください。
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