下町の路地にひときわ目立つ黄色い庇、朱書きで「モツあんかけラーメン」と抜いてある。
テーブルには赤いパイプの丸イス、壁一面にメニューの写真と短冊がペタペタと。これぞ街中華。
そして今日の “味噌葱チャーシュー麺” が着丼。
ちょっと小ぶりな丼に麺がぎっしり入っている。なんだか汁物というイメージではないなぁ。
ピリ辛の葱が山盛りで、サイコロ状のチャーシューが散りばめられて見た目よし。
レンゲでスープを一口、んっ美味い。コクがあってニンニクが利いて食欲を唆る。
あとはひたすらに麺を啜る。ネギといっしょにスープを絡めてね。
満腹を抱えてオフィスに戻る。乾いた北風に背中を少し丸めてね。
口の中に残ったスープのコクと、薄っすら滲んだ汗が今日ばかりは心地よい。
ご馳走さまでした。
<40年前に街で流れたJ-POP>
東京Sugar Town / 堀ちえみ 1984