「松井田宿」 11:00
行程第13日目、半年ぶりの中山道を松井田宿からスタート。
本陣・脇本陣などの遺構はないものの、古い木造の家並みが旧道の面影を残している。
「松井田八幡宮」 11:15
創建は不明だが、建久8年(1197年)に源頼朝が立ち寄った記録がある松井田八幡宮。
重文に指定されている本殿は寛永年間(1624~1644年)の建立、桜が満開だ。
正面に奇峰・妙義山を見ながら、新堀一里塚辺りの旧道を往く。
道の左右に佇む道祖神、上州路に入ってからは最早珍しくなくなった。
「五料茶屋本陣」 11:50
五料茶屋本陣は、名主・中島家の本家と分家が一年交代で茶屋本陣を務めていた。
其々が、お東、お西と称され、今では群馬県の史跡として一般公開されている。
五料茶屋を過ぎると、中山道は一層山道の様相を呈してくる。
正面には真っ白に化粧をした浅間山を望み、左手には奇峰・妙義山を供にする。
夜泣き地蔵が佇む山道を上り下りすると、中山道は一旦R18と重なって横川をめざす。
かつて碓氷峠越えの機関庫があったJR横川駅通過する。今日はSLが入線して賑やかだ。
「碓氷関所」 13:35
元和9年(1623年)、江戸幕府によって設置された碓氷関所。
中山道は特に重要な交通路であったため、幕府は「入鉄砲と出女」を厳しく監視した。
東西に門が設置され、西門を幕府が、復元された東門を安中藩が管轄した。
「坂本宿」 14:05
関所跡を過ぎて碓氷川を渡ると、刎石山を正面に見て一直線の登り坂となる。
現代の街道とも言うべき上信越道の高架橋を頭上に見て、下木戸跡から先が坂本宿。
関所と峠を前後に控えて、坂本宿は本陣2軒、脇本陣2軒、旅籠40軒と賑わった。
本陣の佐藤家、旅籠かぎやなどが往時を忍ばせている。
松井田宿から坂本宿は10.4Km、およそ3時間を満開の桜を見ながらの行程となった。
次回は中山道屈指の難所・碓氷峠を越え、いよいよ信濃路に入る。