日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

第3回イタリア料理週間開催のお知らせ(2018.11.19 ~11.26)@イタリア文化会館+クラフトビールのセミナーリポート(2017)

2018年10月25日 | イタリア料理・イタリアン食材
第3回イタリア料理週間(settimana della cucina italiana del mondo)開催のお知らせ(2018.11.19 ~11.26)@イタリア文化会館+クラフトビールのセミナーリポート(2017)


今年もまたイタリア料理週間が開催されます!!
2018年11月19日(月) ~26日(月)
於 イタリア文化会館

エキストラ・バージン・オリーブオイル、バルサミコ酢、チーズ、蜂蜜、チョコレート、パニーノなどの 試飲・試食セミナーぎっしり!

事前予約制です (1,000円、パニーノのみ2,000円)
詳しくは こちら

展示: 「プロセッコ・スーペリオーレの故郷 コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの故郷」は こちら


今年の世界遺産委員会で 不登録から情報照会にランクアップして 来年の世界遺産登録を目指します!!

イタリアの食文化に関する書籍の紹介」は こちら


グアルティエロ・マルケージ イタリア料理界の巨匠」ドキュメンタリー上映会(2018.11.26 17:00~)は こちら


第3回イタリア料理週間(settimana della cucina italiana del mondo)については こちら


以下は 昨年の「クラフトビールのセミナー」のリポートです:



    *    *    *

世界イタリア料理週間の「クラフトビールのセミナー」に参加してビールの歴史を聞いてきました(2017.11.21)@イタリア文化会館
 

世界イタリア料理週間(la settimana della cicina italiana nel mondo)の クラフトビール(birra artigianale)のセミナーでは またまたビールの歴史を聞き 3種類のイタリアのクラフトビールのテイスティングを行いました 

ビールも 他の食品と同様 適温で ジャストインタイムでサーブするのが大切です 

1845~55年頃に モレッティ社 メナブレア社が工場を作り 16~17年前くらいから イタリアの国産ビールが小規模ですが作られるようになりました

イタリア国産ビールはまだ2%と小規模  ビールの消費量は 一人年間あたり 仏・スペイン50リットル  ドイツ120リットル  チェコ150リットル ちなみに日本は90リットルと3位ですね  イタリアは17リットルでしたが 最近は若者層の消費が増えて29リットルにアップしました 

ビールの歴史について


最も古いビールの記録は メソポタミアのシュメール人が粘土板に楔形文字で描いたビールづくりの記録でした  当時のビールは今とは似ても似つかないものでした 
水 モルト・麦芽(malto) 小麦(grano) そして酵母(lievito)は天然のものでした

25種類のビールがあった (麦芽・穀物の種類による) 当時はまだホップ(luppolo)はなくて かわりにハーブ(erba当時はグレース)で香り等をつけた(aromatizzare)とのこと 

古代エジプト
にはビールの記録が残っている 穀物の約45%がビール製造に使われていた またビールは「il pane liquido(液体のパン)」とも言われた程栄養価が高かった ビールづくりは水を沸騰させて消毒し ハーブも抗生物質の役割をしていました


古代ローマ帝国
ではビールはあまり好まれず ワインを飲んでいました ワインも今のワインと違い 水やはちみつを入れていました ローマ帝国滅亡時に 蛮族(Barbari)がビールを持ち込んだのです

また1800年代までロンドンでは水が汚れていたことから 水よりビールを飲んでいたそうです  

イタリアの中世は長くゆっくりで ローマ帝国で1か月で成し得たことを 100年単位で成し遂げた程緩慢に進んだ 文明は止まった

中世にたくさんあった修道院(monastero) は ビール作りに大切な役割を果たした 「トラピスト」というビール(上面発酵)もそのひとつ

エール」は「発酵の仕方」というのが語源で 明るい色の上面発酵のビール (イギリスでは「エール」という) また birraは da bere(飲むもの)が語源となっています

ラガー」はドイツ語のLager(貯蔵する場所)からきている下面発酵のビールのこと

ビールの歴史は こちら


ホップ(luppolo)の語源はハーブのルップス(lupulus) 狼(lupo)の草ですね これだけで苦みのアロマ(香り)が生み出せます

温度管理が当時は難しかったため ビール作りは9~3月の冬の時期まで 3月のビールはなのでマルツェン(marzoからきている)とのこと

ホップ(luppolo)はアメリカ チェコで発見されました その4つの効能は 殺菌(antibatterico)作用 抗生物質のような作用 貯蔵の役目 香りづけ(aromatizzare) ← ハーブがいらなくなってきます

1516年 ドイツで「ビール純正法」が作られる 「ビールは麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」というもの 酵母は天然のもの ハーブは不要 

ちなみに 上面発酵はエール 下面発酵はラガー 自然発酵は少ないとのこと

大手ビール会社の製造する下面発酵ビール(ラガー)よりも発酵温度が高いエールビールは 活発に発酵し 華やかな香りが特徴で のど越しではなく味わいを楽しむのだそうです(10年元気通信「発酵食品をたずねて クラフトビール」2018年2月号)

  ← ビールのスタイル

     *      *      *

いよいよビールテイスティングに入りました:

 ← 3種類のビール

1. エール・アッティコ
 cappello(帽子)はビールの泡(sciuma)のこと 泡は酸化を防ぎ ガス(Co2)を外に出す ノンフィルター(non filtrato)なので少しにごりがある 軽いので魚や フィンガーフード等に合う

2. ラガータイプ 
ミラノの近くメナブレアの ビエッラの上質の水で作られた 
大麦(orzo)の麦芽(malto)なので琥珀色  辛い苦みがあり ボディがしっかりしている 

3. バラデン・ナツィオナーレ 純粋イタリア国産ビール 上面発酵 ペルジャン・エール 大麦の麦芽とホップと水 実はコリアンダーとベルガモットの皮がハーブとして使われている きめ細かい泡が長く続く(resistente)  発泡性(frizzante)

 ← テイスティング・シートに置かれた 3種類のビール

次はグラスの種類:

 ← 6種類のグラス

 左から順に 1.オクトーバーフェスト 2.ピルス 3.ラガー 4.テールエール 5.ヴァイツェン 6.スタウト 7.トラピスト

イタリアのビールはまだ少ないものの AcciGUSTOに行くと色々と出ています♪

開催のお知らせは こちら
 


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