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ネオレアリズモのイタリア映画「ミラノの奇跡」を観ました@アマゾンプライム
「ミラノの奇跡」は 「自転車泥棒」のヴィットリオ・デ・シーカ監督の1951年度作品で 同年の第4回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しました
彼の協力者チェザーレ・ザヴァッティーニの原作『善人トト/Totò il buono』を映画化した ネオリアリズムを寓話として描いた作品で 自転車泥棒とはまた違ったファンタジー映画です
ストーリー:
捨て子だったトトは 老婦人のロロッタに拾われ可愛がられるが トトが6歳になった時にロロッタ婆さんは死に トトは18歳になるまで孤児院に入れられた
ミラノの街に放り出された青年トトは 自分の鞄を盗んだ男に同情して鞄を渡し 代わりに街外れの広場にある堀立小屋に泊めてもらう
(掘っ建て小屋というよりは 寝られるだけのドラム缶のようなもの...)
春になりトトはこの広場に あり合せの材料を集めて 貧しい人々のための集落を作りはじめた トトは彼らの間を飛びまわっては喧嘩の仲裁をしたり 宿の割り振りに心を砕いたりと活躍した
集落完成記念の祝賀会の夜 広場の真ん中から石油が噴き出すという事件が起った 広場の所有者の資本家モッビは それまで貧民の友のような顔付きをしていたが 早速広場の接収にかかり 住民の抵抗を武力でおさえつけた
その時天から降りて来たロロッタ婆さんの霊は すべての望みを叶える天の鳩をトトに与えた
トトはこの鳩を使って広場を救ったが 住民達はその鳩の威力を知るや それぞれに私腹を肥すための金品をほしがり始めた
気のいいトトは言うなりに鳩を利用したが それを傍から心配しつづけたのは彼に想いを寄せるエドウィジェという娘だった
天使は広場の乱脈ぶりを見て トトの知らぬ間に鳩を取り返してしまい魔法が使えなくなり...
* * *
古い時代のモノクロ映画は 観ていてやすらぎを感じるというか 主人公がとにかく無垢で前向きでお人よしで まわりの人々も あんなに底抜けで貧しい中にあって 小さなことに幸せを見つけたり かと思えばあくまでもお金に執拗にこだわったり こんなことでお金を取ろうとするのかと驚いたり(笑)...
すごいバラックに住んでいて貧富の差が激しく ミラノの中心街には 大地主が大会社を構えて裕福に暮らし 貧乏人から搾取するという図式... 古い時代とはいえ最初はこれがミラノ!?と不思議でした
ラストシーンのほうきに乗って空を飛び回るシーンは かのスピルバーグ監督の「E.T.」にも影響を与えたそうです🎥
Milacolo a Milanoは こちら (イタリア語)
このラストに ガルシア・マルケスの「百年の孤独」にも影響を与えたとあります:
Gabriel García Márquez rivelò, in un'intervista, che al cinema non sapeva proprio negarsi perché era stato il neorealismo di Miracolo a Milano ad ispirare il suo modo di far letteratura, di dar vita al "realismo magico" o "fantastico", che avrebbe reso mitico il suo mondo, e caratterizzato la sua scrittura e quella di un'intera generazione. Furono le immagini del neorealismo italiano a dar vita al mondo magico di Cent'anni di solitudine[9].
アマゾンプライムの映画「ミラノの奇跡」は こちら
「イタリア映画祭プレイベント「結婚演出家」上映会&「永遠の映画大国 イタリア名画120年史」のプレゼンテーション」で買った「永遠の映画大国 イタリア名画120年史」の中でも紹介されていました🎥