イタリア文化会館コンサートシリーズNo.15 アマヤ・フェルナンデス・ポスエロ(チェンバロ)コンサート「スカルラッティとフラメンコ」に行ってきました(2024.9.12)@イタリア文化会館
Sono andata al concerto di Amaya Fernández Pozuelo che suona clavicembalo di Domeinco Scarlatti e il Flamenco (2024.9.12)@Istituto Italiano di Cultura di Tokyo
本日も九段下のイタリア文化会館アニェッリホールは満員 コンサートシリーズ15回目のこの日は チェンバロ(clavicembalo)の演奏でした
いつもイタリア文化会館アニェッリホールのホワイエの隅に置かれているグリーンの少し大きめのチェンバロを行く度に見ていたのですが これは 草津夏期国際音楽アカデミー友の会所有のもので フランコ・バルッキェーリが2018年に制作したフレミッシュ・チェンバロなのです これが今日はホールの舞台に置かれて...
アニェッリホールに置かれたチェンバロ
演奏者の Amaya Fernández Pozuelo氏は マドリード生まれのスペインのクラシックピアニスト兼チェンバロ奏者 ミラノのチェンバロ教授です
この日のプログラムは主に ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti)のソナタ(Sonata) そしてその弟子たちによるチェンバロのための曲 フラメンコに着想を得たチェンバロの演奏曲目等でした
フラメンコ(Flamenco)は スペインのアンダルシア地方で生まれた各国の影響の混ざり合った民族舞踊・踊りですが これをイタリアの作曲家であるスカルラッティが作品に取り入れたのは スカルラッティが1729年にポルトガルの王女マリア・バルバラ・デ・ブラガンサに随行してセビーリャで過ごした際に 「カンテ・ホンド(cante jondo)/深い歌唱」というしわがれた声で歌われる悲痛の歌に出会ったことが大きく さらに 当時のスペインではフランスやイタリアの影響を受けていた中にあって 過度なフランス化に対する反発もあり フォークロアが再興していったこともあり 宮廷の踊りがファンダンゴやボレロ等の民衆の踊りに取って代わっていったこともあるそうです
またスカルラッティはイタリアの音楽文化を広め 直弟子のソレール神父(Padre Antonio Soler)もそのスタイルを受け継いでいます
チェンバロの技巧と 流れるようなメロディー 速いリズムがケヒオ(嘆き)の音に替わる瞬間や 強烈なサパテアード(フラメンコの足を踏み鳴らす動作) 怒りでカーテンを引き裂くようなアルぺッジォ...
さらにCDも抽選でいただきました 何度もカーテンコールに応えてくださり 2曲めのアンコールはまた スカルラッティのソナタで締めくくられました 素敵な夜でした💕
「スカルラッティ 新方式」のCDとプログラム
素晴らしいコンサートを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます
コンサートのお知らせは こちら