ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.4 ~番外編

2013-08-30 | 平野を着物で歩こう!
  「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.4 ~番外編

              

「坂上廣野麻呂屋敷跡」と記された石碑の前の集合写真。
 何の変哲もない写真とお思いかと思うが、石碑の左側のお方こそ、坂上廣野麻呂の末裔である末吉勘四郎さんである。
 時は平安時代、摂津国平野庄の開発領主として、征夷大将軍の坂上田村麻呂の次男坂上田村廣野麻呂が任ぜられた。
 廣野麻呂の廣野が訛って、「平野」になったと云われている。
 末吉氏はその坂上平野七名家の筆頭であり、平野の自治権を掌握し、朱印船貿易などで絶大な権勢を振い、平野郷の発展に寄与した。
 かつての領主様が今も庶民の尊敬を集めている。
 平野の町の奥深さを改めて、感じさせられた。

 末吉さんは最初から最後まで、「平野郷を着物で歩こう!」に同行いただき、撮影された、お写真を額に入れて、頂戴した。
 ありがたきことにございまする。(急に昔人になったりして)

              

 この日、イベント前に挨拶がてら、各博物館を一人で廻ったのだが、現在、閉館中の「町家博物館1」を館主の今野さんに特別に見せていただいた。
 奥さまが亡くなられてから、今野さんはマンション暮らしで、「町家博物館1」は閉められたままという。
 「ピンホール・カメラ」と「鉱石ラジオ」が寂しげにそのままで展示されていた。
 何とか復活できないものかと思った。

              

 「町家博物館2」の館主の藤岡さんからも、余程、親しい人でないと通さないという、奥の茶室を特別に見せていただいた。(恐縮である)
 町家の素晴らしさと維持の大変さが少し、わかった気がした。

              

 この日、「町ぐるみ博物館」の最大の売りは年に一度の大念佛寺の「幽霊博物館」の一般公開ディ。
 いつも、入館には1時間以上も待たねばならないらしいが、この日は豪雨と開館時のためか、すんなりと入館できた。
 寺に伝わる、「亡女の片袖と香合」や幽霊図など、納涼にはふさわしい。

              

 かつて、わたの集積地として、栄えた平野。
「わたの博物館」も境内で開館されていた。

              

 また、境内において「ひらの再発見」をテーマに、「ひらのひとまち百景」イラスト展が開催されていた。
 同展では、ノスタルジーを感じる平野の街角や神社・仏閣など、さりげない「ひらの」の風景24点を集めている。
(有)林印刷所の街おこしによる地域活性化貢献事業「ひらのマーチング委員会」活動の一環である。
 作者の権野さんと。

              

 イベントが終了したあと、全興寺の「門前茶屋・おもろ庵」にて、仲間とたむろした。
 実はここも「パズル博物館」を名のるのである。

 可憐な少女とパズルを興じる、怪しげな中年男の図。

              

 私は久し振りのかき氷で疲れを癒す。

              

 おもろ庵の猫は見ていた!

              

 さあ、ラストは大念佛寺での「たそがれコンサート」。
 本堂は大阪府内隋一の大きさを誇る木造建築である。


              

              

              

             人気ブログランキングへ
にほんブログ村

FC2 Blog Ranking