ロシア・ウラジオストク紀行 ① ~関空テイクオフ
極東ロシアに行きたい。できたら、サハリンか、カムチャッカへと、常々、思っていた。
そんなとき、極東ロシアのウラジオストクから、平野区喜連の如願寺に赴任してきたお坊さん、ドミトリー・ヴォルコゴノフ・慈真さんと出会ったのが、今回の旅の始まりだった。
「ロシア、行きたいねんけど、案内してくれへんかな?」
「ええで。8月末に子ども連れて、郷に帰るから、一緒に行きまひょか?」
「そらええなぁ!たのんますわぁ!」
大阪弁は多少、脚色が入っているものの、大体、こんな感じで初のロシア行きが決まった。
サハリン、カムチャッカはまたの機会にである。
そうこうするうちに、彼と親交ある「おもしろ旅行社」さんがそんな里帰りツアーをいつの間にか、同時進行で企画していた。
風来坊一人旅派の私だが、ツアーの方がリーズナブルであることは間違いないし、私の企画案も検討してくれるということだったので、参加することにした。
何と言っても、「おもしろ旅行社」さんの企画は観光地めぐりに終始せず、地元の生活を少しでも体感しようとする私の旅スタイルに合致しているところがある。
結局、久々のツアーは「おもしろ旅行社」社長のご家族(というより友人ご家族)と旅行社の常連さんが参加となった。
殆ど、身内の集まりのようなメンバーである。
ロシアのS7航空は鮮やかなシーグリーンに統一されていた。
関空から、ウラジオストクまで、2時間のフライトである。
ウラジオストクのキャッチフレーズは「日本から、一番近いヨーロッパ」。
緯度は札幌と同じくらい。時差はプラス1時間。
最高気温も20℃くらいというから、過ごしやすいかもしれない。
心配なのは、雨だけ・・・。
機体はエアバスで、乗務員もシ―グリーンのネクタイ。
雨中をついて、夕刻のテイクオフである。
動画テイクオフ
重そうな雲を突っ切ると青空が広がっていた。
眼下の雲は表情を変えていく。
機内食が出てきた。期待はしていなかったが、それにしても、シリアルバーだけとは。
機体が着陸のため、高度を下げ始めたころ、虹が見えた。
アーチ状ではなく、天に立て掛けた梯子のような虹。
今、知っている誰かが空に駆けあがった、そんな気がした。
機体は、いつしか、夕陽に包まれていた。
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