8月15日付の春城晩報に拠ると、8月に入り昆明市にある木水花野生菌交易市場では、松茸の取引が最盛期を迎えているとの事です。実は、私はその木水花野生菌交易市場に行った事は無いのですが、昆明市内には野生菌(キノコ)専門の取引市場が何か所かあるようです。市場に拠っては、一日に何百トンもの野生菌の入荷があり、取引されているとの事です。
木水花野生菌交易市場は、雲南省でも最大のキノコ市場の様で、8月に入り、一日に450トンもの量のキノコが入荷、取引されているとの事です。今年は、この市場ではマツタケは一キロ100元から600元で取引されているとの事。また、オオシロアリタケは、一キロ70元から120元で取引されているとの事です。別の市場では、松茸は一キロ400元前後との事。
某松茸専門の輸出会社の話として、雲南省楚雄市では、5月初めにマツタケの入荷が始まり、入荷当初は一キロ3600元もの高値で取引されていたそうですが、7月に入り、香格里拉産の松茸が出回り始め、最近では、一キロ400元から600元の間で取引されているとの事です。今年は、松茸の雲南省等国内での消費量が激増しているとの事です。
大理等でも快適な気候を求め避暑に来る観光客が激増しており、松茸を食する人やキノコ鍋を囲む人が増えています。去年と比べ、大理市の市場でも松茸の値段は2、3割高くなっている様に思います。
ある中国人の話に拠れば、雲南省香格里拉産のマツタケが一番上等とされ、殆どが日本へ輸出されるとの事ですが、一部は中国でも消費され始めたとの事です。大理市周辺の山では、マツタケは取れないとの事です。また、昆明生まれで、昆明育ちの中国人の話では、マツタケが食される様になったのは比較的最近の事で、以前は余りマツタケは食べなかったとの事。
このブログでも何度か触れた事のある中国中央テレビで放送された「舌尖上的中国」と云うドキュメンタリー番組の中でも香格里拉のマツタケが取り上げられていますが、この番組の影響もあり高級食材として松茸が一部の中国人の間でも珍重される様になったのかも知れません。
因みに优酷等では、この番組の再生回数は2500万回を超えているとともに、再放送も何度となくされている人気番組の一つで、今年になってからも既に数回再放送されています。