今年の春節は、去年に続いて貴州省黔東南苗族トン族自治州黎平県のトン族の村黄崗村へ行って春節の祭りを見学して来ました。以前このブログでも触れた様に、この村で春節の際に行われる祭りの内容は隔年毎に違うのです。去年の春節の際には、抬官人と云う祭りが行われたのですが、今年はドン族大歌を中心とした祭りが5日間に渡り、執り行われました。
私が知っている貴州省等で行われる祭りは、一般的に三日間に渡り行われると云う形式が多いのですが、この黄崗村には鼓楼が5棟あり、それぞれの鼓楼毎にドン族大歌が行われるので5日間続くとの事です。また、この村で行われる春節の祭りは、一年毎に祭りの内容が違うとの事です。このような祭りは、私にとっては初めて経験で、他の地域の少数民族の祭りも幾つか見学したのですが、この様に祭りの内容が一年毎に違うと云うのは初めてで、そんな事もあり昨年に続いて今年も黄崗村へ出かけたと云う次第です。
春節の時期に、貴州省の少数民族の村に出かけたのは、全部で5回程になりますが、悩みは、兎に角寒いと云う事です。村や鎮には、暖房が整った宿はあり得ないし、電気毛布さえ無いと云う宿が殆どで、4年前には、夜は零度前後まで気温か下がる中で、毛布も無く布団一枚で、夜を過ごした事もありますが、それは可成りきついものです。一番の心配は寒さですが、今回は雪は降ることも無く終わり、何とか乗り切りましたが、昼でも零度程まで気温が下がるのでかなり寒い思いをして、祭りも見学しましたが、良い思い出となりました。
盛装してトン族大歌が行われる鼓楼に向かう。
祭りに参加するのは、若い女性や子供青年が中心の様です。
芦笙隊を先頭に鼓楼に向かう。
昼や夜の早い時間帯には子供が多い。
夜の遅い時間帯は若い男女が中心。深夜零時頃まで続く。
寒いので鼓楼では焚火がたかれ、足元には暖房器具も、夜には気温が零度迄下がる。
夜も遅くなると観客も地元の人で、観光客らしい人は殆どいません。