中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

人民路の「太陽島」が閉店

2016年04月08日 | 大理古城

1999年から大理古城の人民路で営業していた「太陽島」と云う店が3月末で閉店に追い込まれた様です。閉店の理由は、店舗の契約が切れると同時に、大家が大幅な家賃の値上げを要求して来たので、契約の更新を断念、閉店に追い込まれたとの事。「太陽島」と云う店は大理古城では老舗(注:中国では10年でも立派な老舗)に属する店で、営業最後の数日は、閉店を惜しむ人々で店は満杯だった様です。

一時期、この「太陽島」は、大理を訪れる日本人も沢山訪れた店の様で、日本人の間では名を知られていた様です。近年も何方かと云えば、中国人よりも、海外からの旅行客や大理で定住している外国人客が多く、演奏家を招いてライブをやったりと、人気もあり、繁盛していた様ですが、家賃の高騰に耐え切れず閉店を決意したとの事。

古くから人民路で店舗を構えている人々は、ここ一、二年の家賃の高騰に耐え切れずに他に移転するか、営業の断念に追い込まれる経営者が多い様です。人民路は、元々大理古城内でも他と比べ家賃が割合に安かった様ですが、近年は値上がりが激しく、今年は年間の店舗の賃貸料が平均15万元前後に迄高騰したとの事。二、三年前迄は、年間4、5万元だったそうですので、3,4倍値上がりした事になります。 偶々私の知り合いのゲストハウスの経営者も、以前は年間5万元だった家賃が、去年12月に契約が切れると同時に大家が15万元を提示して来たとの事。契約の更新応じたものの、宿泊代を値上げせざるを得なかったとの事です。

特に、人民路では、以前は契約も5年程度の長期契約が多かったようですが、今は全て一年契約となり、契約が切れると、必ずの様に大家は値をつり上げて来るとの事ですが、それでも借りる人は後を絶たない様で、今後も値上がり状態は続く様です。

大理市より観光客も多く、商業化がより激しいと云われる麗江市の四方街等の一等地では、年間の家賃が40万元前後まで値上がりしているとの事ですので、大理古城もまだまだ値上がりするだろうと推測する向きが多いようです。また、麗江の四方街周辺の店舗の経営者は、地元ナシ族の人は、今では殆んどいないそうで、よそ者が多いとの事ですが、大理古城でも白族の人の店は、年毎に減ってる様で、他所から来る漢族の経営者が多くなっているとの事。

 私が時々利用していた喫茶店、食堂等も、人民路から次々と姿を消しつつあります。年間の家賃高騰もあって、新しく出来る店は、観光客相手の土産物屋の類が多く、偶に飲食店等が出来ても当然値段は高く、私の様な貧乏人には到底手が出ません。

 

大理古城の人民路で1999年から営業していた「太陽島」も、とうとう今年の3月末で閉店です。

 

太陽島のカウンター。外国人客も多い事もあってカウンターにも外国人従業員がいました。

 

「太陽島」の建物は、平屋だったので、解体して新しく立て直すのかも知れません。


 

大理古城の物価は元々高いのですが、麺類でも15元前後します。ご飯類は25元、30元と、かなりの値段です。大理市内にも店を構えているパン屋が大理古城にもあるのですが、大理古城の店の値段は、同じ商品でも全て一元程高く設定されています。大理市内では10元程の水餃子は、大理古城では12元から15元と云う具合に全て高い上に、不味いです。偶に昆明に行くのですが、昆明市と比べても大理古城の物価は高いと感じます。特に食べ物は高い上に、不味い。



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