9月4日付の「南都網」「鳳凰網」等の電子版に拠れば、山西省で起きた子供の両目をくりぬかれた事件の「犯人は自殺した伯母だ」と山西省臨汾市の警察関係者が証言したそうです。
中国国営通信社「新華社」等の一部のメディアは、「伯母の衣服に付着していた血液を鑑定した結果、伯母及び眼をくりぬかれた子供のDNAと一致したので既に 自殺した伯母が犯人と警察は特定した」と報じています。一、両日中に公安部が記者会見を開き、その場で正式に捜査結果を発表するそうですが、犯人は8月 30日に井戸に身を投げて自殺した伯母だったようです。9月3日の午前に犯人である伯母の葬儀が執り行われるので、葬儀が終わった後に公安部の会見が行わ れるとの報道もあるようです。
「鳳凰網」(電子版)では、今回の事件についての特集ページを設け、連日事件の経過や家族関係 を報じるなど、中国国内での今回の事件の付いて関心の高さが伺えます。また、「南都報」(電子版)等でも、今日のニュースの中で一番アクセスが多いのは、 「伯母が犯人だった」と報じたニュースです。ある時期から伯母が、今回の事件に関係があるのでは無いかと言うような記事も、ネット上にはありましたが、犯 人が伯母だと判明して反響も大変大きいようです。
事件が起きた直後には、家族が子供から聞いた話として、「子供を連れ去ったのは女性で、そ の女性は、髪の毛が黄色で、他所の訛りがあった(土地の人ではない)」と犯人像が新聞等で報道されていましたが、今となってはそのような情報が何処から出 たのか疑問の声も上がっているようです。
なんでも伯母には子供が四人居たそうですが、いずれも女の子だったそうです。当然男の子供が欲し かったらしいですが、さすがに五人目を生むのは諦めたそうですが、四人目の女の子は人に上げて、三人の子供を育てていたそうです。一人っ子政策がありなが らも、農村では男の子が出来るまで子供を生むという風潮が依然根強い事が伺えます。
伯母は元々情緒不安定な点があったとか、連れ去られた祭に子供は伯母とは気が付かなかったのかとか、両家の間には、障害者の父親の扶養を巡り確執があったのでは無いか等いろいろな報道もされていますが、何れ公安部の会見で今に至るまでの経過、捜査の結果でそれらの点も含めて明らかになるだろうとの事です。ネット上には地元の人の話として伯母は12歳の時蛇に咬まれて以来、情緒や精神が不安定になったとの記事もあります。