11月1日付の貴州晩報によると、2011年度に中国で大学を卒業した人数は680万人で史上最高を記録したそうですが、大学を卒業した学生の内約57万人は仕事が見つからず無職だそうです。多くの場合大学生は経験が無いからとの理由で、企業から就職を断られるとの事です。また、就職して1年以内の学卒者の内、現在の仕事に満足している人は47%との事。
10月22日付けの貴州都市報によれば、中国の大学院生の募集人員もここ10年で約倍増したそうです。2003年度の大学院生の募集定員は約26万人だったのが、2012年度は約58万人と2倍に増えたそうです。例えば武漢大学の場合、2002年度の大学院生は4000人だったのが、2008年には5000人に増え、2010年は6100人となり、2012年には7704人(修士課程6140人、博士課程1564人)となり、この数は本科生の募集定員7650人よりも多いとの事。
本科生よりも大学院生の募集定員が多い大学は、精華大学、北京大学等の10大学にも上るそうで、中でも中山大学は3300人、中国人民大学は2800人、北京大学は2500人も、それぞれ学部生より、大学院生の数が多いそうです。精華大学の場合は学部生0.61に対して院生が1.0の割合だそう
です。
急激に院生の数が増えた事もあり、当然のように2009年度、2010年度は大学院生の就職率は本科生より低かったとの事。2011年度の場合、大学院を卒義した者の就職率は86.6%で、これは学部生の就職率90.3%と比べても低いとの事。
また、10月29日付けの貴州都市報に拠れば、中国から海外へ留学する人数は、2000年には約3.万9千人だったのが、2011年には約33万9千人と約10倍に増えたそうです。ここ数年は海外留学組も中国に帰国して就職を希望する人が増えているものの、帰国して職に就いた人の中で、36.5%は
年収4万元以下、67.2%は年収が6万元以下だそうです。