中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省彜族の正月の松飾

2016年02月20日 | 少数民族の祭り

大理白族自治州の中に巍山彜族回族自治県と云う県がありますが、この県はその名の通り少数民族彜族が多く住む地域として知られています。彜族は主に四川省、雲南省、貴州省を中心に住む中国の少数民族の様です。苗族、トン族等の民族は固有の文字を持たない様ですが、中国の少数民族彜族は固有の文字を持つ事でも知られています。

実は今年の春節には、混雑する大理鎮を逃れ巍山彜族回族自治県で春節を過ごしていました。以前と比べ近年は巍山彜族回族自治県を訪れる観光客が増えたとは云え、大理鎮に比べれば観光客は100分の1程度と思われ、居ないにも等しい様な状態です。昨年の春節は保山市沖騰鎮で、一昨年は楚雄市で過ごしましたが、近年大理古城の春節は余りにも人が多いので、大理鎮を脱出して春節は別な所で過ごす事にしています。

その巍山彜族回族自治県に住む彜族の人達は正月には松を飾るようです。松の飾り方も様々で、家の門に日本の門松の様に松を飾ったり、家の前に松の葉の葉を敷いたり、門から家に通じる通り道に松を敷いたりと様々の様です。以前このブログでも触れた事(注:春節と松)もあるのですが、雲南省に住む彜族は家の中にも松の葉を敷き詰めたりするそうです。また、正月には松の葉を敷いた上に、春節の御馳走を並べ食べるとの事です。 残念ながら家の中を覗く事は出来なかったので、春節の大晦日にどんな状態で年夜飯(大晦日の御馳走)を食べていたかは分かりませんでした。

巍山彜族回族自治県の南詔鎮は中でも彜族が特に多い地域です。ここは古くからある茶館ですが、この茶館は地元の人だけで観光客は全くいません。以前は一杯2元でしたが値上がりして3元。南詔鎮の茶館で出されるお茶は日本で云う焙じ茶です。店の中にも松の葉が敷いてあります。ここ南詔鎮には、未だに古い茶館が健在で、昼間から地元客で賑わっています。


門に飾ってあった松飾り。日本風の飾り方では無く吊るす形が多い様です。日本様に縦に飾る飾り方もありますが、何方かと云えばこの様な形が多い様です。

 

松の飾り方もいろいろです。門から家の中迄松の葉を敷き詰める形も多い様です。

 

この様に家の門から家の中まで松の葉の葉を敷き詰める事が多い様です。

 

 


この様に車にも松飾がありましたが、この様な光景は大理鎮では見かける事はありません。写真では見え難いですがナンバープレートの横にも松が飾ってあります。


日本では見かけない松の葉です。


二種類の松を飾る場合もあるようです。

 

彜族は雲南省以外には、四川省、貴州省にも住んでいる様ですが、その地域に住む彜族が春節に松を飾るかどうかは分かりません。大理鎮は少数民族白族が多く住む土地柄の故か、春節に家に松を飾ると云う風習は余り見かける事はありません。それでも、大理鎮で、松飾を偶に見かける事がありますが、これは巍山県等から移り住んできた彜族の人なのかも知れません。

春節と松

 



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