中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省農村の結婚式葬式等の宴会基準

2018年03月22日 | 雲南省

3月20日付の春城晩報に拠ると、雲南省規律委員会及び監察委員会は、結婚披露宴を行う際には、双方が披露宴に招く人数は200名以内にする事、各テーブル毎の料理は12品以内とする事、一テーブル当たりの料理の値段は、200元以内とする事等の内容を盛り込んだ通達を出したとの事です。

この様な通達を出した理由は、結婚式の披露宴や葬式の宴会が農村では大きな経済的な負担になっているので、経済負担を軽減して農村の健全な経済発展を促す為との事。この通達では、本人及びその子供以外の結婚披露宴を行わない事や直系親族以外の葬式の宴会を行わない事等かなり厳しい規則となっている様です。また、通達では大学入学や就職、軍隊への入隊、退職、家の新築等に際して宴会を開く場合は、宴会に招く人は親族及び親戚のみとして、贈り物等も受け取らない様にとの内容の規則も盛り込まれている様です。

以前このブログでも触れた事もあるのですが、以前中国では子供が大学に入学した場合に「昇学宴」と称して、子供の親が親類縁者や近隣の人、職場の上司等を招待して盛大な宴会が開かれますが、その昇学宴が開かれる時期になると人によっては宴会に何度も招待される羽目となるのでお祝い金の額も馬鹿にならないので悩みの種となっているとのニュースも流れました。

農村では色々形で開かれる宴会が多いのを実感します。そして宴会に招待される人数の多さには圧倒され事も多かったです。2、300名が招待されるのは極普通の様です。私も貴州等でも昇学宴にも何度か出席した事もありますし、結婚披露宴、少数民族の祭の宴会等にも何度か出席したのですが実に沢山の御馳走が並びますし、実に多くの人が招待されます。確かに経済的な負担も大変だろうと思う事もしばしばでした。

但しこの様な通達が出されても、農村部で宴会が減るかは疑問に思うと共に、一テーブル当たりの値段が200元以下、料理の品数が12品以内、肉料理は半数を超えない事等の規則が守られるかはなかなか難しい様に私としては感じます。

「升学宴」と「謝師宴」について=その1



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