雲南省で発行されている新聞「春城晩報」等に拠ると、食用キノコと毒キノコの見分け方について、一般に流布している識別の仕方については誤った知識も多いとの事です。それで毎年キノコを食べて中毒になる人が多いとの事です。
例えば虫が食った跡があれば、毒キノコではないと云う様な俗説もあるが、これは誤りとの事です。この様な説は、日本でも流布していて、虫が食う物やナメクジが食べるキノコは食べても問題ないとの説もある様ですが、これもやはり間違いとの事です。
また、日本と同様に中国でも縦に裂けるキノコは食べても問題ないとの指摘も必ずしも当たっているとは限らないとの事です、また、キノコの色に拠る識別も必ずしも正しく無いとの事です。中国でも日本と同じように色鮮やかで毒々しい色をしたキノコは毒があり、白、黒、灰色等のキノコは食べても問題が無いとの俗説がまかり通っている様ですが、これも適当とは云えないとの事です。
中国では、キノコに傷をつけると分泌物が出るキノコや変色するキノコは毒キノコと説もあるとの事ですが、これも必ずしも正しくは無いとの事。また、キノコの表面が粗く、突起があるキノコは毒があるとの説も正しくないとの事。
この様な色鮮やかなキノコは食べても良いのかちょっと心配です。私も初めて見たキノコです。
雲南省の一部の地域では、ニンニクと炒めて色は変わらなければ毒キノコで無いとの説もあるが、これも正しくはないとの事です。
大理州の街頭等にも、この時期になると毒キノコを食べない様に注意を促すポスターが張り出されています。雲南省人民政府食品安全委員会が作成したと云うそのポスターに拠れば、雲南省では食用に適するキノコは、約250種類あり、これは世界中で食べる事の出来るキノコの半分以上を占めるとの事です。また、中国国内で食べる事の出来るキノコの三分の二は、雲南省で生育するキノコとの事です。正しく雲南省がキノコ王国と云われる所以です。
その注意を促すポスターに拠れば、食中毒にならないための注意点として、次のような事が挙げられています。見た事の無い見知らぬキノコは食べない事。何種類ものキノコを一緒にして食べない事。キノコを生では食べ無い、必ず良く炒めるか、良く煮て食べる事。キノコを食べる際には酒を飲まない事。中毒にならない為として以上の点が挙げられていましたが、これではどれが毒キノコかを見分けるやり方とはやや違う様に思いますが。
マツタケは、雲南省の一部の地域では生で食されていますが、他のキノコも生で食べられるとは思いもしませんでした。私も一度、生でマツタケを食べた事はあるのですが美味しいとは思いませんでした。どう考えても、キノコを生で食べても美味しいとは思えませんが、キノコを生で食べ、中毒に成ると云う事は、私としては、やや不思議な感じがします。
これは良く見かけるキノコで食べても全く問題はありません。牛肝菌です。
こちらも牛肝菌。