中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理鎮で連れ去られる犬

2013年09月26日 | 中国事情

私が今滞在中の「大理鎮」は、他所から移り住んで来た中国人が際立って多い土地で、そのような人の多くは、ここ大理鎮で観光客相手に様々な商売をして生計を立てているようですが、中でもゲストハウス、本屋、カフェ、ブックカフェ、茶館、食堂、バー、お土産物店、パン屋等を経営する人が多いようです。

そういう人達はやはりお金も持っているようで、犬を飼っている人も多く、その飼っている犬も所謂雑種などではなく、それなりに由緒ある犬が多いようです。私が以前住んでいた貴州等では、見る事が出来ないような「名犬」を、ここ大理古城では良く見かけます。

それだけにと言うべきか、ここ大理古城では飼っている「犬」が失踪する事件も多いようですが、犬が自分で逃げ出すというより、犬が他人に連れ去られるケースが多いようです。この大理鎮では、行方不明となった犬を探す張り紙やポスターを良く見かけます。私が住んでいる近辺でも、ここ一ヶ月の間に行方知れずとなった犬を探すポスターを3件見ています。昨日は、たまたま散歩していた所、「何々犬を見かけませんでしたか?」と犬を探している人から直接聞かれました。なんでも前日の朝に犬が居なくなったので、朝からずっと犬を捜すと共に、張り紙等をして2人で行方知れずになった犬を探しているとの事でした。

 

いなくなった犬を探す張り紙。母犬とその子犬の二匹いなくなったそうで、二匹の犬を見つけてくれた人には、一万元の謝礼を払うとの事。犬種は「金毛狗」との事。金毛狗はゴールデン・レトリバーです。

 

こちらの張り紙にも、謝礼を払うと書いてありますが具体的な金額は書いてありません。別の犬を探している張り紙には、謝礼金二千元と書いてありました。大理古城では、このような探し犬の張り紙を良く見かけます。

 

実は、私の知り合いの中国人も「金毛狗」を飼っていた人が居て、私も 時々その犬を連れて散歩していました。犬を連れて散歩と言うより、犬に連れられ散歩していたというのが正確かもしれません。私も歳なのでなるだけ歩くように心がけているのですが、一人だと歩く距離も限られ、散歩もついついおっくうになるのですが、犬に連れられ一緒に散歩すると1,2時間程歩いても左程気にもならず、近頃ではその知人の飼っている「金毛犬」と散歩するのが楽しみの一つでした。

ところがその犬も今月10日頃居なくなってしまいました。その犬も自ら失踪したというよりは他人に連れ去られたようだとの事。犬を売っている市場等にも探しに行ったり、いろいろ手を尽くして探したそうですが、とうとう見つからず終いとなったようです。その犬は子犬の時に900元で買ったと話していたように思いますが、ネット上などで見ると金毛狗=ゴールデン・レトリバーは、1000元から2000元位で取引されているようです。ある人の話では、連れ去られた犬は多くの場合他人に売られてしまうとの事。

私にとっても今回の知人の犬が連れ去られた件は、よくその「金毛狗」と共に散歩していただけにそれなりにショックでした。貴州等では、連れ去られた犬は人の胃袋に収まる事も多いようですが、知人の犬は幸いと言うべきか、ゴールデン・レトリバーで、メスなので「狗肉」となる事はなく、今でもどこかで生き延びている事と思いますが、犬に連れられて散歩するという楽しみも奪われ、とても残念な事となりました。

 

 



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