中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

マツタケの刺身は美味しいのか?

2017年08月02日 | 少数民族の食べ物

以前、中国人とマツタケの話をしていたら、マツタケを生で食べる事もあるとの話でした。醤油とワサビを付けて食べるとの事でしたが、それ以上は詳しい話もしないで、その時には終わりましたが、意外にも大理市、麗江市、昆明市等の食堂でも、マツタケの刺身が出されて、食されている様です。

昆明の空港でも、マツタケの広告を見たのですが、その中には、やはりマツタケの刺身の写真もありました。良く分からないのですが、日本でもマツタケを生で食べる習慣は、そもそもあるのでしょうか? また、その様な地域があるのでしょうか?キノコは生で食べても美味しいとは思えないないのですが 日本でもキノコを生で食べるのは精々ナメコ位と思いますがどうなんでしょうか?

中国では、一般に食物を生で食べる事に関しては、抵抗がある様で、キュウリやトマト等を炒めて食べますし、今の季節ですと枝豆、トウモロコシ等も炒める様です。そもそも、日本と比べても一般に生で食べると云う習慣が少ない中国でマツタケを生で食べる事の不思議さを感じます。

百度で「生吃松茸」で検索すると、意外に多く、マツタケを生食べる話題があります。醤油とワサビを付けて食べるとあると共に韓国日本でも大変生で食べる方法は流行っているとあります。韓国でや朝鮮でもマツタケが採れるのは、分かりますが韓国や朝鮮でも松茸を生で食べるのでしょうか?

私としては、生でマツタケを食べると云う事に関しては、何処かに誤解がある様に思います。日本では魚を生で食べると云う連想から、日本で大変珍重されているマツタケも刺身と同じような生で食べられているとの誤解から、中国の一部で生で食す様になったではないかと勝手に思っています。

以前中国中央テレビ放送されたドキュメンタリー番組「舌尖上中国」の中にも中国は香格里拉の松茸が取り上げられていますが、その番組に拠れば、以前は地元の人はマツタケを食べなかったとの事です。今では上海や北京等でも高級食材としてマツタケは、一部の中国人には珍重されてるようですが、以前はマツタケを食す地域は、極限られた地域だった様です。

私も、1989年には昆明市の雲南民族学院に語学留学して居たのですが、80年末から90年代初頃は、昆明市内大学に語学留学している日本人はかなり多かった様です。また、大理や麗江、香格里拉等訪れる日本人も多く、日本人がマツタケを珍重しているのを知り、それで徐々に中国人の間にも広まったのかとも思います。

私も1989年昆明に語学留学して居る時に、留学生仲間とマツタケを買って食べた事があります。100元程買った記憶がありますが、その当時の大学の先生の一ヵ月の給料も50元とか60元程度で、100元を超える人は珍しい時代です。大学の学長でも100元以下の様な時代ですから、100元のマツタケはかなりの金額と云えると思います。

また、このブログでも何度か触れた事があるのですが、中国では意外にも原子爆弾とマグタケか関係づけられて語られています。その話とは広島に原子爆弾が投下された後、唯一生き残った物がマツタケで、それ故生命力があり、マツタケを食べると抵抗力が付く、がんに効くと云う様な話が流布されおり、意外に多くの人々に膾炙されている様です。私も、知り合いの中国人から直接、原爆とマツタケの話を何度か聞いた事もあります。

松茸の刺身とかマツタケと原爆とか、どの様な理由に拠るのか、雲南省ではマツタケには不思議が付きまといます。

松茸のメニューですが、松茸の刺身、マツタケのバター炒め、マツタケのスープ等が。

 

私も一度、マツタケを生で食べた事があるのですが、到底美味しいとは思いませんでした。人によるとは思いますが、、、

 

松茸の刺身。意外にも雲南省ではマツタケの刺身が食べられている様ですが醤油と山葵で食べますが、日本人が魚などの刺身を食べる方法から思い付いた物の様です。

松茸と原子爆弾



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