上海と昆明を結ぶ高速鉄道(沪昆高鉄)のうち、6月18日に、貴州省貴陽市と湖南省長沙市の間が運転を開始した事は、16日のブログで触れましたが、私も一部良く理解していない点もあったので、再度沪昆高鉄の事を書きたいと思います。
上海市と雲南省昆明市を結ぶ沪昆高速鉄道の内、上海市と杭州市間は既に2010年10月に運転が開始されていたようです。そして、昨年2014年12月には、上海市と湖南省長沙市間も開通し、更に今年6月18日に長沙市と貴陽市の間の運転が開始されたので、沪昆高鉄の内、未開通の区間は貴陽市と雲南省昆明市の間のみになったと云う訳です。まだ、現在運行がされていない、貴陽市と昆明市の区間も来年には、運転が始まるそうですので、来年には沪昆高鉄は全線開通する事になります。
現時点では、貴陽北駅から長沙南駅までのダイヤしかありませんが、来月7月1日に中国の高速鉄道のダイヤの全面改正が行われた後の、7月1日から貴陽北駅発上海虹橋駅行の列車、貴陽北駅発北京西駅行、貴陽北駅発河南省鄭州行、貴陽北駅湖南省武漢行、山東省済南行等の列車の運行が始まるとの事です。従って、6月18日から6月30日迄の間は、貴陽北駅から長沙南駅までの列車だけの様です。当然の事ですが、長沙南駅で乗り換えれば、上海は無論、北京市、鄭州市、広州市、武漢市、合肥市等へも高速鉄道で行く事が出来ます。
中国の高速鉄道の料金体系は二等、一等、特等と三種類に分かれています。私は中国の高速鉄道は、二等車にしか乗った事がありませんので、一等車や特等車の内部やサービスがどうなっているか全くわかりません。例えば貴陽と上海間の二等の料金が734.5元なのに対して特等は2309元と約3倍値段が違うので内部の仕様やサービス等はかなり違うようです。因みに一等は1231.5元。(注:特等車は二等車の料金の約3倍の料金のようです) 因みに中国では一部の区間では高速鉄道では、寝台車もあります。
上海杭州間は2010年に開通。また、杭州長沙間は2014年に開通、今回長沙貴陽が開通した事で残るは貴陽と昆明の間が未開通ですが2016年には全線が開通するとの事。沪昆高鉄は全長約2264キロとの事。
尚7月1日に高速鉄道の大幅なダイヤ改正がされると貴陽北駅からは次のようなダイヤが組まれるようです。(注:商務座はビジネスクラスと訳すのかも知れません)
貴州都市報の電子版に拠れば、貴陽北駅から中国主要都市へのダイヤは次のとおりです。
貴阳北—北京西二等座 963.5元,一等座1568.5元,商務座3043.5元。
貴阳北—上海虹橋二等座 734.5元,一等座231.5元,商務座2309元。
貴阳北—武漢二等座 480.5元,一等座796元,商務座1519元。
貴阳北—合肥二等座 586.5元,一等座923.5元,商務座1837.5元。
貴阳北—济南西二等座 811元,一等座1301.5元,商務座2545.5元。
貴阳北—南昌西二等座 454元,一等座764.5元,商務座1433元。
貴阳北—杭州東二等座 661.5元,一等座1114.5元,商務座2089.5元。
貴阳北至下凱里南二等座58.5元;一等座98元,商務座184元,
貴阳北至三穗二等座100.5元;一等座169.5元,商座務317.5元
貴阳北至銅仁南二等座122.5元。一等座206.5元,商座務387元,
貴阳北—南京南方向は二路線あり,
宇杭高鉄線,二等座 744元,一等座1253元,商務座2349元;
京沪高速線線,二等座 829.5元,一等座1391元,商務座2608 元。
私が、初めて中国の新幹線に乗ったのは2013年の事で、河南省鄭州市から陝西省の西安迄です。高速鉄道を走る列車は「動車」と呼ばれ色々なタイプがある様です。
陝西省西安西駅に到着した高速列車。
二等車の内部の様子。席は廊下を挟んで、片側が3列、もう片側が2列で合計5席。
食堂車もあり、私はその食堂車でコーヒーを飲んで大半を過ごしました。
今では西安からウルムチ迄の高速鉄道も開通しており、中国全土ではものすごい勢いで高速鉄道網の建設、整備が進められています。中国の高速鉄道の技術の多くは、ドイツはシーメンスの高速鉄道から多くの技術を導入している様です。最新のニュースに拠れば、ソ連との間で、中国の高速鉄道の建設に合意したとの事で、海外に初めて輸出される中国の高速鉄道網との事です。その路線は時速400キロで走行するよう設計されるとの事。確か、メキシコで、海外では初めて、中国の高速鉄道が建設されはずがキャンセルされる事態になったとの報道が、今年初め頃された様な覚えがあります。