このブログでも、何度か触れた事のあるオオシロアリタケと云うキノコが最近大理州の農貿市場に沢山出回り始めました。これから一ヵ月位がオオシロアリタケの最盛期の様です
google等で検索すると、このオオシロアリタケと云うキノコは、日本では沖縄の八重山、西表等の地域にしか生息していないとの事で、日本ではかなり珍しいキノコの様です。従って、日本でもオオシロアリタケを、見た事のある人や食べた事のある人は、かなり限られていると思われます。
中国ではオオシロアリタケは、貴州省、雲南省、四川省、湖南省、広東省、福建省等の中国西南地区と台湾で見られるキノコとの事ですので、比較的に一般的なキノコに属するのかもしれません。貴州省では六盆水や遵義が主な産地の事ですが、私は貴州省の凱里や貴陽市に4年程滞在していたのですが、このキノコは終ぞ見かける事なく終わりました。
一説では、オオシロアリタケは「为菌中之冠」つまりキノコの王様と云われるとの事です。その食べ方は、実に様々で、単独でも美味しく、また、肉、魚等と一緒に炒めたり、煮たり、焼いたり、蒸したり、スープ等にしても大変に美味しいとの事です。
漸く出回り始めたオオシロアリタケ。大理州では、一斤(500グラム)35元から45元で売られています。大理古城は、旅行客や食堂が多い事もあり、キノコの値段も高い。
こちらはあまり傘が開いてない物。
元々中国の雲南省では、マツタケは、以前は食べる地域も限られていたとの事です。また、食べない所も多かった様ですが、日本へ輸出されたり、日本で大変珍重されている事もあり、最近はマツタケも高級な食材として知られる様になったようですが、オオシロアリタケと比べても、マツタケは中国でもかなり限られた地域でしか生育しない事もあり、中国ではマツタケは、左程一般的なキノコとは云えないかも知れません。
私も、去年何度かこのオオシロアリタケを食べたのですが、確かに大変美味しいと思いました。オオシロアリタケが、美味しいと知ったのは、去年はシーズンの終わり頃だったので、去年は二、三回食べただけでした。
今年は、キノコが出回り始めた7月初め頃から、オオシロアリタケを売っていないか、市場で探していたのですが、今年は7月下旬から漸くオオシロアリタケが出回り始めました。先日、大理市下関の農貿市場を覗いた所そのオオシロアリタケが一斤(500グラム)35元と割合安く売っていたので、さっそく買ってきました。(注:大理古城では40元から45元程で売られています。)
この様に、傘が開いたのは値段がやや安い。大理州では、一斤35元から45元で売られていますが、中国では値段は、売り手との交渉次第な点もあるので、値段にも幅があります。2斤とか大量に買えば35元位まで値段も下がります。
この様に乾燥した赤土が付いているので、オオシロアリタケは下処理が大変です。雲南省特有の乾燥した細かい赤土が、キノコに付いているので、その土を落とすのが一苦労です。
キノコの王様と云われるだけの事はあり、鸡枞菌は、確かに大変に美味しいと思います。調理の仕方にもよると思いますが、マツタケより美味しいと思います。
雲南省ではマツタケを生でも食べるのですが、私も一度マツタケを生で食べた事があるのですが、生で食べたマツタケよりは、はるかにオオシロアリタケの方が美味しいと思います。
「百度」等で検索すると、オオシロアリタケは、白アリと共生関係にあり、白アリの巣が出来ると、オオシロアリタケの菌糸がそこに出来て、それが成長してオオシロアリタケと成るとの事です。中国では、オオシロアリタケは、一般に「鸡枞菌」或いは「鸡㙡菌」と呼ばれているとの事。
鸡枞菌(オオシロアリタケ)の人工栽培
松茸より高い鸡枞菌(ji cong jun)オオシロアリタケ