ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

2009年08月10日 | Weblog
ニヒル牛2に置いて下さっている大海先生が、まさにそうなのですが。
トラウマ文学と俗に言われる、不思議で、面白くて、かなり恐ろしい児童文学が、いろいろ復刊されているんですね。
私にとってのそれは『ピカピカのぎょろちん』でした。
そして『絵にかくとへんな家』でした。
前者は、何かで(多分、テロとか戦争)日常に、ギロチンと、人の入れなくなる広場が突如あらわれる話しでした。
子供達がくり返す、自分たちのぎょろちんでの架空の処刑が、ずっと記憶のすみに残っています。
後者はベトナム戦争の脱走兵をかくまったグループと、がりがりの女の子の話し。
女の子が骸骨と呼ばれていたり、サディズムの説明が、ベトナム戦争の写真の描写と共に書かれていた事に、奥深い闇を感じていました。
ボッシュの地獄の絵や、ジョージ秋山のアシュラ。
それらを、父の部屋でのぞき見た事と、恐ろしい児童文学から、小学生だった私は、人の闇は知っていったなあと。
そして、それらからは、どれも性的な匂いも、ほんとにわずかですが、感じていました。
今見れば、ボッシュもアシュラも、ぎょろちんも、どこかからっとした突き抜けを感じます。
そんな突き抜けも含めて、金座座団の作品は、いつも私をひきつけます。
怒られるかもしれませんが、子供にはトラウマって、割合大事なんじゃないかと。
18禁の金座座団の作品ですが、こっそり子供がページを開いていても、ほんとはちょっと、見逃したいです。
「何が見える?」
コメント
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