●特命2「決算審査の早期化」(その2)
~衝撃の通風事件と顛末(1/2)~
他県現地訪問の初日。やはり、現地に伺って会議室で話しを聴き始めると、電話とは異なってざっくばらんとなり、苦労話や裏話の数々が聴けたものだ。中には私が考えていたロードマップの過程で見落としていたデュープロセスというか必須過程のようなものの気付きも得られて極めて有意義であった。もともと私が考えていた書式素案の適正性を論述するに効果的な情報も得られた。
新幹線利用で短時間に着く範囲の他県で効果的な話しが聞けたことで気をよくした私は、少し呑み過ぎたようだ。その夜、出張同行した監査職員と持ち寄りで居酒屋に入った私は、夕方まで暑かったことと訪問先での熱心な意見交換で喉を渇かせていたこともあって、久しぶりにジョッキの生ビールをしこたま頂いた。方や連れの監査職員は控えめに呑んでいる。もともと酒量は少ない方なのかと問うと「そうでもない」と言い、「実は人間ドックを来週に控えているので」と答えた。「ありのままを診てもらうのが健康診断でしょう。いつも通り呑まねば」などと酒の御代わりを勧める私に、「いやあ、ドックでもないと酒量を控えるということが無いので。年に一回くらいは暫く酒量を控える。これも私流の健康管理なんですよ」と譲らない。「さすが監査を担当する職員はお固い」などと軽口を叩いたことを覚えている。後から思えばこのやり取りは"アプリオリ(予兆)"だったのかも知れない…。
翌日2か所目の県庁視察も有意義かつ順調に終えた私は、次の日の土曜日に子供を実家近くの海水浴に連れて行く予定があったので、新幹線で夕方に新潟に戻ると、そのまま続けて車を運転して高速道路に乗り遠路実家へ。翌土曜日に予定どおり夏の海で子供と遊んで実家で一泊した後、日曜日には出勤して、月曜朝一で上司に他県視察概況を報告できるように復命書と資料の整理にあたった。何せ工程に時間的余裕が無かったので休日返上だったのだ。
その土曜と日曜の間、歩く度に足首にぐにゃりとした鈍い違和感が生じ始めていた。誰の影響なのか昔から「風邪気味の時はむしろ身体を動かして汗をかけ」的なスパルタンな考え方をしてきた私は、足が鈍っているのだろうからむしろ酷使すれば直るという無茶な発想となり、特に気にすることもしなかった。日曜出勤を終えて夕方帰宅し、風呂で汗を流してビールで晩酌をしながら夕食を終えた辺りで"それ"は突如来襲した!!。(続く!!)
(「財政課6「特命2「決算審査の早期化」(その2の1/2)」編」終わり。「