リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

岐阜にいたトキの話。

2012-04-25 21:26:23 | 路上にて(携帯投稿)
100年前 岐阜県にトキがいた。その記録は精緻なもので、胃内容物については我が国でももっともすぐれた資料だ。その話を岐阜新聞の貴社に話したのだが、こんな展開になっている。

 岐阜新聞 WEB

 公開される28日が楽しみだ。

 テキスト版

岐阜にも野生のトキ 100年前、七宗町で採集
2012年04月25日10:52
写真:岐阜にも野生のトキ 100年前、七宗町で採集
加茂郡七宗町神渕で採集した野生トキの剥製標本を見つめる柳原要二氏(県博物館蔵)

◆鳥類研究家の故柳原氏が観察記録 県博物館で展示へ

 放鳥トキのひな誕生に注目が集まっているが、その昔、野生のトキは岐阜県にもいた。確認できる県内最後の野生トキは1918(大正7)年1月15日、加茂郡七宗町神渕(かぶち)で採集された雄1羽。岐阜市の鳥類研究者故柳原要二氏(1892~1961年)が調査し、体長が約70センチだったことや胃の内容物などを克明に記録した観察記録とトキの剥製写真が、関市小屋名の県博物館に残っている。

 トキの貴重な資料は、柳原氏の長男亮一さん(92)=岐阜市長森細畑=が99年、県博物館に寄贈した。

 柳原氏の手書きの観察記録を基に書かれた日本鳥学会誌「鳥」(18年5月発行)によると、現在の長森南小学校(岐阜市切通)の教員だった柳原氏が神渕で採集されたトキを見て「あまりに珍しき故」測定報告したと記載。大正7年当時、既に県内ではトキの生息数が少なかったことが読みとれる。

 また柳原氏は、野生のトキを解剖して胃の中も調べており、ウマヒル1匹、ドジョウ1匹、タニシのような小型巻貝1個、貝類の細片多数を食べていたことも書き留めている。

 柳原氏はトキを詳しく調べた後、自ら剥製標本にしたとみられ、長森南小学校の理科室のような場所で、トキの剥製標本を見つめる柳原氏の写真が残っている。剥製標本は同校に寄贈されたらしいが、所在は不明。

 県博物館は、ひな誕生に合わせて今月28日から5月6日まで、柳原氏のトキの観察記録とトキの剥製標本が写った写真を展示する予定。県博物館学芸部の説田健一学芸員は「柳原氏は県内で唯一トキの記録を残した人。紙で残るトキの資料としては大変貴重」と話している。

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