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▲朝ドラ「カムカムエヴリバディ 第4週と第5週の火曜日・第22話まで」の雑感
朝ドラ「カムカムエヴリバディ 第4週と第5週の火曜日第22話まで」の雑感です。
山あり谷ありながらも、最後にめでたく初恋を成就させ、夫婦になることができた安子と稔を描いたハートウオーミングな第3週でしたが、稔の出征と「るい」の誕生から始まる第4週は、今まで同様テンポ良い展開ではありながら、内容的には前週と打って変わって、安子にとって、ただただ辛い週となってしまいました。
今のところ生死不明の算太と、雉真家の嫁になっていた安子を除き、全滅となってしまった橘家。
これから橘を建て直していく、と思われた金太の最後は、朝ドラ受けの朝イチで鈴木アナに放送不能になるほどの衝撃を与え、それからのikkoさんの「まぼろしー」でなんとなく丸く収まるという摩訶不思議な視聴経験もでき、忘れられない回となりました。
閑話休題、そして、追い討ちをかけるように届く稔の戦死公報。
稔の戦死公報から正気を失い、安子に辛く当たり始める美都里。
安子の将来を思うあまり、「るい」を雉真家に預けた上で雉真家を出て再婚するよう勧める義父・千吉。
「るい」と別れたくない安子を思い、当座のお金を渡し安子を逃がす勇。
勇の「あんこ、どねいしても困ったら帰ってくりゃええ、その時ゃわしがおめえを嫁にもらうてやらあ」、勇の漢気あふれる、冗談めかした、実は一番言いたかった本気のセリフに、家人に気付かれぬよう、私はそっと涙を拭いました。
家人は、戦死公報は間違いも多かったらしいから、ひょっとすると、何気なく稔は元気に帰宅するのでは?
などと松村くん見たさに言っておりましたが、ここまで徹底的に徹底している、容赦ない藤本有紀の”鬼”脚本にそんな甘い展開があろうはずありませんし、そもそも、朝ドラでは沢口靖子の出世作である「澪つくし」でそれは一回やってますので、まずもってありえないことでしょう。
ということで、ホンワカ始まった朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でしたが、第4週まで進むと、家庭状況が作り物とはいえ酷すぎる、という評判だった「おちょやん」と安子の状況に大差なくなってきたように感じてしまいましたが、今朝の23話で怒涛の鬼展開も一息ついたようです。
第5週の雑感は金曜日以降にアップします。