虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

小2の女の子たちのレッスンで  (工作と算数の世界のつながり)  

2019-06-15 18:12:03 | 算数

幼児期はリボンや綿で食べ物を盛りつけたり紙コップ人形を飾り付けたりする工作を

満喫していた女の子たち。

今回も、「お家が作りたい」「ポップアップ絵本が作りたい」と

これまで何度か作りたがっていたものを作ったのですが、

「(マスを数えるだけで垂直に線が引けて、きれいな立体が作れるから)

工作用紙って大好き!」と言いながら展開図を描いて工作していたところと

折り目に筋を入れてきれいにしあげることを心がけるようになったところが

「2年生になったな~」と感心したところでした。

 

Aちゃんのお家に8ぴきもアオムシがいるそうで、ちょうちょになるまでさなぎをささえる

円すい型のポケットがいるという話でした。

コンパスを使って工作用紙に円を描き、円すいを作ったAちゃん。

「これにピンクの色画用紙を貼りたいけどコンパスの幅がわからなくなっちゃった」と

困っていました。

「円すいのこの部分(母線にあたるところ)をコンパスで測り取ったら

さっきと同じ円が描けるよ」と言うと、

それからよく形を観察して、「あっ、そうか!」と手品の種明かしでも

されたようにびっくりしていました。

 

算数の時間にサピックスの『きらめき算数脳 2、3年生』のおそうじロボの問題を解きました。

かなり難しかったのですが、全員、解き終わっても少し余裕があったので、

工作用紙を使って、かけ算と面積図の問題と等差数列の問題のクイズを出しました。

 

まず初めは、かけ算クイズ。

1センチの1マスを「1」とします。

「これは何かける何でしょう?」

「7×10」とBちゃん。

他のさまざまな形をかけ算の形で言った後で、

5×20と10×10を見せて、どちらの数が多いかたずねると、みんな「どちらも100だから

同じ」と答えていました。

こうしてかけ算を形でとらえるクイズをしていると、

かけ算がさまざまな形に変形できることがわかってきました。

 

また、「1日3びきずつまいにちアオムシがうまれます。7日たつとアオムシはなんびきに

なるでしょう?」といった問題を面白がって答えていました。

 

子どもたちが特に興味を持っていたのは等差数列の和の問題です。

1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=

という数の階段をふたつ作ってがったいさせると、

(1+10)×10になることがわかった後で、

2+4+6+8+10の階段をふたつ作ってクイズを出したり、

「1から100まですべての数をたしていくと

いくつになるでしょう?」

というクイズを出したりすると、みんなきちんと正解していました。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。