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前回の続きです。
次の演劇のチケットを買うときは、最初からその子の分も購入しておきました。
前回、「他に行ける子がいないから……」と誘ったので、
今度は、最初から「☆くんに来てもらいたいから買っておいたよ」と告げたかったからです。
息子は別の仲の良い友だちの隣の席が良いようだったので、
劇場では、その子と私とふたりで座ることになるはずでした。
そのことを気にしつつ、劇の話をすると、大喜びして
お父さんに確認の電話を取ったあとで、「剣道の練習をするから行けない」と
そっけなく言って去っていきました。
「同情心で関わってると思われたかな……単に剣道の練習があっただけならいいけど……」
それ以来、その子に会うことはほとんどありませんでした。
息子と中学でいっしょになる予定だった(公立に行った場合)同学年の子には、やくざの親分の子と噂される子もいました。
(尾ひれがついた噂は耳にしていましたけど……
実際、うちの前で、その親分の子という茶髪のハンサム君と友だち2人がお菓子を食べ散らかしていたので、「お菓子の袋は拾ってゴミ箱に捨ててね」とはっきり言うと、じっと目を見つめ返してきたものの、素直にゴミを拾って帰りました。その後何の仕返しもなかったですよ。噂はオーバーですね。
)
演劇にいっしょに出かけた☆くんが、中学でやくざの家の子らとも交友範囲を広げ、
さらに大きな非行グループの一員になるかもしれない……
私立受験の勉強はしているといっても、本人のマイペース受験。
公立に行くことになった場合や、私立中の行きかえりに、非行グループに、
顔を知っているという理由で、
息子がからまれるかもしれない……
自分の判断やしていることで、息子に
危害が加わるかもしれない……
という心配や危機感は
常にありました。
おまけに、息子と仲良しとは言いがたいその子と、
親の都合でいっしょに過させていることへの疑問も、もちろんありました。
でも、周り見渡しても、自分の他にその子と関わろうという人が
誰も見あたらなかったのですよ……
先生も他の親も、しゃべりかけすらしない現状……
息子は素直に本音が言える子だったので、
ある面、安心でした。嫌なことは嫌と、はっきり言ってくるでしょうから。
修学旅行の帰り道は、自転車の前カゴと後ろカゴに息子とその子の大きなかばんを乗せて帰りながら、
人々の冷ややかな注目は、息子にとっても恥ずかしかったり辛かったりしなかったか……と気がかりでしたが、ケロッとして笑っていました。
長い話になりましたが、
現実に、「たったひとつ」の自分が正しいと思うことを実行するのも、
難しいこと、ある面みっともないこと、
周囲に迷惑をかけるかもしれないことなんですよね。
私はこの出来事の中で、息子に「言葉で教える」ということは、
絶対できなかったです。
互いの環境の幸不幸を比べたり、
息子から同情的な言葉を引き出したりしたくなかったからです。
自分のしていることの良し悪しは先にならないとわからないのに、
実際に息子に痛みを分ける結果を生むかもしれないのに、
それを言葉で飾り付けたくなかったのです。
子どもって、心の部分でいろんなことをよくわかっています。
娘も息子も言葉で説明しなくても、
そうしたことで愚痴をこぼしたことは一度もありませんでした。

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次の演劇のチケットを買うときは、最初からその子の分も購入しておきました。
前回、「他に行ける子がいないから……」と誘ったので、
今度は、最初から「☆くんに来てもらいたいから買っておいたよ」と告げたかったからです。
息子は別の仲の良い友だちの隣の席が良いようだったので、
劇場では、その子と私とふたりで座ることになるはずでした。
そのことを気にしつつ、劇の話をすると、大喜びして
お父さんに確認の電話を取ったあとで、「剣道の練習をするから行けない」と
そっけなく言って去っていきました。
「同情心で関わってると思われたかな……単に剣道の練習があっただけならいいけど……」
それ以来、その子に会うことはほとんどありませんでした。
息子と中学でいっしょになる予定だった(公立に行った場合)同学年の子には、やくざの親分の子と噂される子もいました。
(尾ひれがついた噂は耳にしていましたけど……
実際、うちの前で、その親分の子という茶髪のハンサム君と友だち2人がお菓子を食べ散らかしていたので、「お菓子の袋は拾ってゴミ箱に捨ててね」とはっきり言うと、じっと目を見つめ返してきたものの、素直にゴミを拾って帰りました。その後何の仕返しもなかったですよ。噂はオーバーですね。
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演劇にいっしょに出かけた☆くんが、中学でやくざの家の子らとも交友範囲を広げ、
さらに大きな非行グループの一員になるかもしれない……
私立受験の勉強はしているといっても、本人のマイペース受験。
公立に行くことになった場合や、私立中の行きかえりに、非行グループに、
顔を知っているという理由で、
息子がからまれるかもしれない……
自分の判断やしていることで、息子に
危害が加わるかもしれない……
という心配や危機感は
常にありました。
おまけに、息子と仲良しとは言いがたいその子と、
親の都合でいっしょに過させていることへの疑問も、もちろんありました。
でも、周り見渡しても、自分の他にその子と関わろうという人が
誰も見あたらなかったのですよ……

先生も他の親も、しゃべりかけすらしない現状……
息子は素直に本音が言える子だったので、
ある面、安心でした。嫌なことは嫌と、はっきり言ってくるでしょうから。
修学旅行の帰り道は、自転車の前カゴと後ろカゴに息子とその子の大きなかばんを乗せて帰りながら、
人々の冷ややかな注目は、息子にとっても恥ずかしかったり辛かったりしなかったか……と気がかりでしたが、ケロッとして笑っていました。
長い話になりましたが、
現実に、「たったひとつ」の自分が正しいと思うことを実行するのも、
難しいこと、ある面みっともないこと、
周囲に迷惑をかけるかもしれないことなんですよね。
私はこの出来事の中で、息子に「言葉で教える」ということは、
絶対できなかったです。
互いの環境の幸不幸を比べたり、
息子から同情的な言葉を引き出したりしたくなかったからです。
自分のしていることの良し悪しは先にならないとわからないのに、
実際に息子に痛みを分ける結果を生むかもしれないのに、
それを言葉で飾り付けたくなかったのです。
子どもって、心の部分でいろんなことをよくわかっています。
娘も息子も言葉で説明しなくても、
そうしたことで愚痴をこぼしたことは一度もありませんでした。
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公園に行くといつもいる、上級生の子がいます。
遊ぶ子がいないと年少の息子にまで寄って来て
遊ぼうと言います。
とは言っても、私とおしゃべりいしたいらしく
すぐ隣に座ってきます。
私はひたすら話しを聞くだけです。
この淋しさが彼のこれからの人生を
どのように変えるかわかりませんが
どうか自分を見失わず、しっかり生きてほしいと願っています。
私もどちらかというと そういう子ってすごく気になってしまう方なのですが・・・私だったら、なかなか回りが気になって先生みたいにできないかもしれないな~って思いながら読ませていただきました。先生のそんな姿を見てそだっておられる娘さんや、息子さんだから、自分の心に素直にすくすくと育っていかれたのでしょうね☆ 改めて先生を尊敬し、また自分に置き換えてて、反省したり、考えさせられました。ありがとうございました☆