10月25日(日)に、1回目の『大阪城内めぐり』に行ってきました。
黄金の茶室で、かわいいような怪しいような……ゆるキャラたちと写真撮影。
話が前後するのですが、大阪城内に入る前に寄った
『大阪歴史博物館』が子どもたちに大人気でした。
特に喜んでいたのが、写真の「なにわの考古研究所」のコーナー。
子どもたちが考古学者になって、さまざまな謎を解き明かします。
土器のかけらから、どんな時代のどんな土器だったのか推理中。
バラバラのかけらを合わせて、土器を復元します。
かなり難しいけれど、子ども同士協力しあって完成していました。
「なにわ考古研究所発掘調査中」の張り紙の向こうでは、
虹色教室の発掘調査員が、がんばっています。
こうしたお出かけを、ただ「あー面白かった」で終わらせないためには、
ひとりひとりの子どもの心にどんなことが強く響いていたのか、
どのような学び方を好む子か、何に対して積極的に動いていたのか、
どんな感想をつぶやいていたのか、どこで最もいきいきしていたのか、
その子ならでは感性が感じられたシーンはどんなものか、
ていねいに覚えておくことかな、と思っています。
年長のAくん、Bくんは、歴史的な建造物や考古学への興味が特別に強い子たちです。
実体験のコーナーで熱心に遊んでいたかと思ったら、実際の発掘現場の様子を撮影した
本格的な動画を何十分も見入っていました。
小学1年生のCくんは、調査用紙にチェックを入れながら、発掘現場を回るのが
楽しくてたまらなかったようです。「この柱があるところの前が、ここでしょ?
そこから後ろに行って、その端のところにまだ見つかってなかった穴(遺溝)が
あるんだよ」と説明する姿がいきいきしていました。
Cくんは、人工的な「パズル」のような形で提供されているミッションより、
顕微鏡を覗いたり、発掘現場を模して作られたコーナーを歩きながら回って
チェックしたりする活動を好んでいました。
一方、ひとつひとつ検証していかなければならない課題に
手間と時間がかかることに屈せず、黙々と取り組む子らもいました。
小3のDちゃんは、展示物の説明書きを見たり、歴史が得意なお兄ちゃんに尋ねたりして、
スタンプラリーについていた歴史クイズに全て答えを書きこんでいました。
最後に、自分で受け付けに行って、スタンプラリーの答えが書いてある紙をもらいに
行っていました。堀の向こうの石垣に目当ての刻印を見つけた時は、
自分でカメラのズーム機能を調整して、刻印のドアップを撮影していました。
すごくきれいな出来だったので、うらやましい……。
小2のEちゃんと年中のFくん作の大阪城めぐりパンフレット。
Fくんは発掘現場にあったものを見つけて調査票に書き込んで行くという自分流の
調査を楽しんだり、時間がかかる地層のパズルに最後まで取り組んだり……。
やなぎの下で幽霊ごっこ。
名古屋から参加してくれていた小2のFちゃん。
「大阪城内に、名古屋市の市章にもなっている丸八の刻印がある」と
いう情報を得て、ずっと探していた結果、
「先生!丸八はありません!でも、三角七と三角六はありました!」と
報告してくれました。
エネルギッシュで疲れ知らずの小2のGちゃん。
犬を連れた知らないおじさんから、
「あんたぁ、なんで汗かいとるんや?」と尋ねられていました。
この日はけっこう肌寒かったのに、走りまくっていたGちゃんは汗びっしょりでしたから。
Gちゃんは、忍者の暗号解読や「自分の書いた手紙が地層になるよ」というコーナーが
強く心に響いていたようでした。
次回に続きます。
子どものみならず、大人も楽しめるツアーでした。今回で4回目の大阪城でしたが、お堀や庭園をこんなに満喫したのは初めてでした。
娘は友達との時間を楽しみながらも、自分の興味には正直で、友達にさんざんせっつかれながらも江戸の街を舞台にした物語を上映していたテレビに釘付けになっていました。
息子はやっぱり自分の思いのままにひとりで行動し、展示のお金に興味津々、、、
体験スペースでは、パズルに全力投球しておりました。
同じ場所に行っているのに、興味の矛先が全く違う姉弟に少し笑えました。
この二人の興味にどう付き合って行くか、、、まだまだ課題は多いです(¯―¯U+665)