野の花だより

日々のささやかなこと*好きな音楽*のんびりと

宝物

2018年06月14日 | あしあと
風がレースのカーテンを揺らす
心地いい朝です。


***




30代の頃
大好きなエッセイスト 清川 妙さんの
通信講座を受講していました。

ふっくらとした朱色のペンで
ご指導をいただいた
ひとつひとつのやりとりは
大切な宝物です。

アドバイスのひとつひとつが
こまやかな温かいお心がつまっていて
そして
とってもチャーミングで
毎回、とても楽しみでした。

1サイクル終えても、まだ続けたくて
リピート受講させていただいたほどです。


***


この頃、
高校生の生徒さんが書かれる文章の
添削指導をさせていただくことになって
それはもう悪戦苦闘しています。

というのも
どの文章も
生徒さんの考えや思いが記されたもの。

赤いペンを入れるのは
心して取り掛からなくてはと
思うからです。

先々に生徒さんが受けられる
本番の受験や就職試験で
花丸がもらえるようにと思い描いて
ペンでアドバイスを書くようにしています。


***


そんなときにふと思い出し
清川妙さんがくださった通信講座のやりとりを取り出してきました。

そうそう、ほんとに嬉しかったんだよね。
こんなふうに
温かく
そして、ますますすてきなレディーやジェントルマンになられるようにと願いながら
ペンで書き込もう
懐かしさで感慨にふけりながら
また教わった気持ちでした。


(ご指導をくださるとき
ますますすてきなレディーになられるように
ひとつアドバイスしますね
と、ひと言添えてくださるのです。

なにかをアドバイスさせていただくときには
こんなふうに
温かい言葉を添えるものなのだなぁ
受け取った側は嬉しいものだなぁと
教わったのでした)