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メキシコで魔女に会う

2008-08-07 04:21:00 | メキシコ食紀行

7月後半、約2週間かけてメキシコとアメリカテキサスをまわってきた。

その中でのお話。





メキシコでルシオのお母さんや、妹さんたちと会食をしていると





「アステカのですごく評判のいいひとがいるのよ。

未来をあててしまうの。」





という話題が出た。





「おもしろそうですね。いってみたいです。」






「でもその人とても人気だから朝の5時から電話をかけて予約しないと

とれないのよ。明日かけてあげるわね」






メキシコでは魔女(日本の占い師さんや沖縄のユタと同じ仕事をします)がとても

ポピュラーで、町のいたるところに看板が出ています。




「なんちゃらかんちゃら みてあげます」




みたいなことがスペイン語で手書きで書かれて門に張ってあるのを

何度かみかけました。



メキシコで彼女たちは「ブリヘリア(直訳で魔女)」とよばれていて、

植民地時代にメキシコのアステカ呪術とカトリック信仰が混じってできたといわれています。

これらがさまざまに分化されブードゥもここから生まれたといわれています。





多くは怖いものではなく町のユタのような存在で、気持ちの治療師のような

役割をになっているそうです。





アステカの魔女さんのおうちは、クエルナバカの中央市場のすぐ

裏手にありました。






門を開けると、利発そうな小さな男の子が出てきました。

友達のメキシコ人ルシオがスペイン語で何やら話しかけると

男の子がおいでおいでと手招きをして魔女の家の中に入れてくれました。





部屋の中はコンクリートの壁に囲まれていて質素。

なんとなくガレージのような雰囲気がします。

部屋の入り口にあるテーブルに、温厚そうなおばさんが座っていました。






スピリチュアルな眼光をばしばしと発する ふしくれだった魔女を

想像していただけに、少し拍子抜けしていると

メキシコの魔女はここに座れと指で指示をします。



そして、「自分でシャッフルするように」とトランプの束を渡してくれました。






トランプはタロットではない独特のもので、記号が多く絵は少ないものでした。

指示通り、混ぜたり並べたりを何度か繰り返します。

魔女は時折力を入れたり、力を抜いたりしながら、

出た絵にそって

ずばりずばりと現況をあてていきます。







良いことをいわれたらにやけ、悪いことをいわれたら神妙な

顔をしながらじっと魔女の話に耳を傾けます。



一通り占いが終わると、おもむろに魔女はレモンを取り出し

床においてあるボールの中にレモンを入れて、オイルをかけました。

そしてマッチを渡され、自分でレモンを燃やすように指示をされました。

床にはみたこともない文様の絵がチョークで描かれていました。




この燃え盛るレモンを魔女と一緒に呪文を唱えながら

何度も何度もまたいでいきます。





これは体を清める おまじないだそうです。




「この占いでわたしが告げた内容は誰にもいっちゃいけないよ。

運命が変わってしまうから。心の中にしまっておきなさい」


そういうと、魔女はわたしたちに「あなたに必要な石鹸」

が書かれた小さな手書きの紙を渡してくれました。


今回ルシオとのりこさんの3人で魔女に見てもらったのですが

ひとにより使う石鹸が違うようです。






そのあと魔女にお別れをして、クエルナバカのメルカド(市場)

にある魔術の店へわたしたちは、石鹸をとりに向かいましたた。


こんな石鹸↓ が市場の魔術の店で売っています。

http://calamel.jp/%E9%AD%94%E8%A1%93/tag/120861

以下 次号~


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