オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

母の愛でた器

2015-09-08 21:27:28 | 思うこと
オトンの義母からダンボール二つが届いた。

何でしょ??と開いてみると、食器・・・器。
揃っているものもあれば単品のもの、名入のお椀とか・・・
見覚えのあるお皿や小鉢。

母(義母)は有田焼が大好きでコツコツと集めていた。
帰省するとそれらを出して「有田のね、柿色が好きなんよ」と話してくれた。
私が「わ~これいいな~」とさりげなく“おねだり”すると「フッフフ、まだアカンよ」と
言いながらも帰り際には必ず何かしらを持たせてくれたものだ。

一度皆で「有田焼き物市」に出かけた時は楽しかったな~
その時、茶碗蒸しの器を家族5人分をそれぞれ違う単品で買った。
いわゆる「はねだし物」だったが、いずれも個性的なもので気に入っていたが
3.11の地震で全滅してしまった。

さて、なぜ我家に送ってきたかというと・・・2年前、オトンのお兄さん夫婦が同居
することになった。家財道具も2世帯分になった訳だ。
その際に食器も整理せざるえなくなり、一緒に作業した義姉に豪快に処分されたらしい。
母の好みは義姉には合わなかったということだ。

母は電話の向うで「み~んな捨てられた・・・」と弱々しくつぶやいていた。
とっても悲しそうでもあった。
それで思わず「捨てるのであれば私達が使うから送ってね」と伝えたのだ。

「こんなん使ってくれるんかね」などと選びながら梱包したのかな?と思うと
なんか胸がキュンとなる。
そしてギッシリと器が入っていた実家の食器棚を思い浮かべ、送られてきた
ダンボールの中の器達を改めて見た時、あ~ホントにもう残ってないのかも
しれないと今度は胸がキリリと痛む。



母は料理上手でもあった。
藍色柿色が鮮やかな器に母の料理が盛られることはもうないのかもしれない。
そう思うと切ない。

いろ~んな意味で心配なのだ。
シルバーウイーク・・・私、もしかしたら新幹線に乗っちゃてたりして・・・




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