先日、祖母の容体が思わしくないとの連絡を受けて病院へいったときのこと。
担当の医師が病状の説明をしてくれました。
「必要と思われることはすべてやっています。
お薬を、と思われるかもしれませんが、
薬で病気がすべて治るのなら、この世から病気はなくなっています。」
なんだか、この言葉がとても印象的でした。
祖母は肺に水が溜まっていました。
肺の水を抜く手術をすることはできます。
だけど、しないと医師はいいました。
肺に水が溜まる、抜く、また溜まる、抜く?
祖母の年齢と体力を考えても、それが最良の策でないことは明らかです。
今の世の中、安易に「薬」を求め過ぎているのかもしれないと感じました。
けれど、最後の最後、命を支えるのは、
その人自身の体力なのです。
いろんな本を読んだり
セミナーに参加したり
経験や体験を積み重ねたり
どこかへ出かけたり
誰かと知り合ったり
お金をかけたり
時間をかけたり。
これがあれば、何とかなる!とどこかで思っていなかったか・・・。
だけど、結局のところ、それが自分の血となり肉となり、
自分の栄養として取りこむことができていなかったら、
意味がないなぁと。
本を読んだり、セミナーに参加するだけで、
すべてがプラスの方向へ行くのならば、
この世の中はもっと変わっていると思う。
現実を見よ。