新シリーズから「キン肉マン」に入った人向け。
だいぶおおざっぱだけど。
1 怪獣退治編
ウルトラマンなどのヒーローもののパロディーとして始まった、ギャグ漫画時代。
キン肉マンが戦う相手は怪獣であり、「超人」という言葉もあまり使われない。
キン肉マンとテリーマンが怪獣とプロレスで対決するエピソードが読者に好評だったことから、後のプロレス路線へのきっかけが生まれる。
2 第20回超人オリンピック編
世界最強の超人を決めるイベントに、キン肉マンが日本代表として参加する。
プロレスがストーリーの中心となり、格闘漫画としての基礎ができあがった。
後々までメインキャラとして活躍するロビンマスクやラーメンマンも、このシリーズが初登場。
3 アメリカ遠征編
チャンピオンとなったキン肉マンがハワイ、アメリカ本土で遠征を行う。
カメハメへの弟子入りや、キン肉マンとテリーマンのタッグチーム「ザ・マシンガンズ」結成などの重要イベントがあった。
作者インタビューではたびたび「話を大人向けにしすぎて、人気ががくっと下がった」と語られており、反省点の多かったシリーズとされている。
アニメでは「世界遠征編」となっており、ストーリーが大幅に改変されている。
4 第2次怪獣退治編
初期のギャグ漫画のノリに戻った時期。公式書籍では後述の「超人オリンピックザ・ビッグファイト編」に統合されていることが多い。
重要キャラではブロッケンJr.やビビンバが初登場。
ただしアニメではこのシリーズはバッサリカットされており、ブロッケンはビッグファイト編、ビビンバは王位争奪戦が初登場となる。
特にビビンバは、設定や扱いが大きく変更されている。
また連作エピソードである「ラッカ星防衛編」は後にTVスペシャルとして制作されたが、やはり大幅に改変されている。
5 超人オリンピックザ・ビッグファイト編
アメリカ遠征編のラストでキン肉マンが王座を剥奪されたため、もう一度超人オリンピックが開催される。
ウォーズマンが初登場し、キン肉マン覆面超人であるという設定や代名詞となる必殺技・キン肉バスターが登場となった。
6 七人の悪魔超人編
あまりの残虐性ゆえに幽閉されていた「七人の悪魔超人」が復活し、地球に来襲。
ミートを人質に、キン肉マンに対決を強要する。
このシリーズから正式にシリーズタイトルがつけられ、正義超人VS敵対勢力という図式ができあがった。
なおこの時期にスピンオフ作品「闘将!拉麺男」がスタートしており、
両作品の混同を避けるためラーメンマンはしばらくの間覆面超人・モンゴルマンとして登場することになる。
7 黄金のマスク編
七人の悪魔超人よりも上位に位置する悪魔超人たち、「悪魔騎士」が正義超人のエネルギーの源である「黄金のマスク」を強奪。
奪還のため、キン肉マンが立ち向かう。
シリーズボスとして悪魔将軍が登場し、彼を打倒するために新必殺技・キン肉ドライバーが編み出された。
旧シリーズでの悪魔将軍の活躍を見たいなら、このシリーズ。
8 夢の超人タッグ編
はるか昔、天変地異で地底に沈んだとされる「トーナメントマウンテン」が復活。
宇宙超人タッグトーナメントの開催が決定する。
悪魔騎士の生き残りであるアシュラマンとサンシャインの策略によって友情を失った正義超人たちは次々とタッグを結成し、
キン肉マンに挑戦状を叩きつける。
友情を取り戻すため師匠・カメハメが扮するキン肉マングレートとタッグを結成したキン肉マンだったが、
新勢力・完璧超人の登場で状況はさらに混乱していく。
ネプチューンマンの活躍を見たいならこのシリーズ。
9 キン肉星王位争奪編
これまでの功績が評価され、キン肉星の大王へ就任することになったキン肉マン。
しかしそれを快く思わない邪悪五大神は、彼が生まれた日に病院で起きた火事を理由に
王子の可能性を持つ5人の若者を「運命の王子」として王位継承候補に仕立て上げる。
こうしてキン肉マンを含んだ6人の王子がチームを率いて戦う、「キン肉星王位継承サバイバルマッチ」が開催されることとなった。
ジャンプ連載時の、最後のシリーズ。団体戦ルールと様々な特殊リングにより、一風変わった戦いが多いのが特徴。