北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

緑岳(112山目)小泉岳(113山目)白雲岳(114山目)

2022年01月12日 23時48分32秒 | 山登り 上川

 

 

登山日:2014/8/9

山名:緑岳・小泉岳・白雲岳
標高:2,019m・2,158m・2,229m
場所:表大雪
コース:大雪高原温泉コース
標高差:785m(緑岳まで)

ガイド標準時間:登り3時間 下り1時間50分 計4時間50分(緑岳単独)
ガイド評点:60点 中級

札幌発:3:00
登山口着:6:30
出発:7:00
山頂:9:40(緑岳)10:50(小泉岳)11:30(白雲岳)
所要時間:4:30 
駐車場着:15:40
登山時間:8:40

 

今回の山登りに緑岳を選んだのは

①ダイセツヒナオトギリ他初見の花を撮影するため
②前回は白雲避難小屋までだったので白雲岳山頂へのピストンを
③ナキウサギを見るため
④最近景色に恵まれずトムラウシや東大雪の山を見たいため

大体この辺がテーマだが①が時期的に心配ではあった・・・

登山口到着だがガス多し

 

 

準備体操をしてスタート
まずは一気に登る

30分とかからず展望台へ到着。

三笠新道の方角が見えるが空は日がささない
雨雲ではないが雲が厚いなぁ・・・

 

最初の急登を登り終えると台地の第一花園だ

まずは終わりごろのヨツバシオガマが出迎えてくれた。

 

 

続いてもう秋を感じさせるミヤマリンドウ。

エゾオヤマノリンドウは今回、目につかず

 

 

訪問時期が遅かったと感じたのは第一、第二お花畑にエゾコザクラはこのようにまだ盛りだが一緒に群落が目立つミヤマキンポウゲがすっかり終ってしまった。

チングルマもすっかり穂に

1週間遅かったかなぁ~

 

 

第二お花畑にはワタスゲが咲いておりツガザクラ系もなんとか



残念ながらワタスゲ越しに石狩岳やニペソツ山をガスのため見ることが
出来なかったな~帰途もダメでした。

それでもエゾコザクラはまだまだ群生している

 

 

アオノツガザクラ

 

お、チングルマの遅咲きか



このあとこの登山唯一の危険箇所?少しの登りだが以前はロープがあったような?
まぁでも問題なく通過。

面白いのはこの箇所だけにエゾヒメクワガタ、トカチフウロ、タカネトウウチソウなどが咲いていた。

 

エゾヒメクワガタ


トカチフウロ

 

エゾウサギギク

 

ハイオトギリ

 

マルバシモツケ

 

コバノイチヤクソウ

 

メアカンキンバイ

 

イワブクロ

 

チシマノキンバイソウ





緑岳山頂にはガスがない

ナキウサギには会えるのかなぁ

 

 

肩からジグザグに岩場を一気に登る。

急角度もあるがペンキどおりに進めば何も難しくはない。

ナキウサギは??

まったく姿はおろか鳴き声も聞けなかった・・・残念!
途中にイワツメクサやイワブクロを撮影し
まずまずのペースで山頂に。



やはりトムラウシほか山々は見えない。

 

山頂は風もなくおだやかにのんびりと

でも相変わらず遠くの山や景色はほとんど見えず
最近登山の成績が悪くてがっかりだ


さあそれでも歩こう

小泉岳を目指し稜線をたどる
時々ガスが晴れると向こうには青空が。

 

この吹きさらしの稜線も花の宝庫

イワギキョウとエゾツツジ

 

タカネイワツメクサ



チョウノスケソウはすでに終っていたが



この時期はこれ
クモイリンドウだね うん

 

目指す白雲岳も微妙な雰囲気
避難小屋も小さく見えるが寄るなら帰りだ。

思ったより小泉岳まで長い・・・

 

 

小泉岳付近にも珍しい花がまだ咲いている

レブンサイコは?芦別岳以来かな

 

おお 鮮やかな青が

今年もリシリリンドウが見れてうれしい



リンドウ、キキョウの季節になったんだな

もう花が終る・・・

 

 

そして白雲分岐を過ぎるとガレ場になる

まだチシマツガザクラが咲いていたね

景色に期待できないから花が頼りなんだよ

 

 

さーもう少しで白雲最後の岩登りだ

向こう側の景色は?シマシマはどうなっているかな?

 

岩場の前にこの辺はお花畑

エゾコザクラ、エゾヒメクワガタ、エゾウサギギク、アキノキリンソウ、
タカネトウウチソウ、ヨツバシオガマ、ミヤマリンドウ、イワギキョウ

 

 

 



この時期でこれだけあるもんな


そして山頂へ

ここまで4時間30分。



同行者、がんばったと思うぞ

 

 

白雲山頂から後旭岳方面への残雪の美しさ

過去訪問は7月が多くとても堪能できたが今は8月

さて・・・その前にガスが多くて
何とか待ったけどこれが限界だ!

 

後旭岳 この向こうに北海道の最高峰、旭岳がある

 

降りますか



北鎮、稜雲が見えるね

 

やはり残雪は少なく物足りない景色であった。

だが贅沢は言わない!
少しでもガスが晴れただけでヨシだ

さあ時間が惜しいから下山に入ろう


帰途は小泉岳ではなく白雲避難小屋経由だ

途中で咲き残りのコマクサが・・・

 

上から避難小屋を俯瞰する。

い~い感じだ!

さあまずはあそこまでの下り

 

小屋への下りにもたくさんの花が・・・
なんとかこの時期にこれて良かった!

お盆を過ぎたらこうはいかないだろうね

エゾノハクサンイチゲ、エゾコザクラ、キバナシャクナゲ、ジムカゲ
そしてエゾノツガザクラとまだつぼみのチングルマ。

 

 

 

 

緑岳も遠いなぁ

 

 

小屋が近くなると
このダイセツトリカブトや

ミヤマキンポウゲ、タカネトウウチソウなどぞくぞくと

 

水場の小滝廻りにはなんとエゾノリュウキンカまで!
平地では春先に真っ先に咲く花がここでまだ咲いている



改めて高度の違いを知らされる。

 

 

小屋の周りはクモイリンドウの真っ盛り!
うーん実にいいねぇ



テントは3貼りくらいだったかな
いいねーうらやましいよ
でも小屋の住人に聞いたら朝方の温度は5℃だったらしい

 

さあ避難小屋ともお別れだが
ここから緑岳に戻るには雪渓と沢づたいに行く

しかしこの雪渓は融けるのだろうかね

 

 

沢沿いに登って行くのだが
ここには上部の吹きさらし地帯と同じ花もあるが
違う花も多く咲いている。

時期的には終息していくがさすが大雪
まだまだ咲いていたね

イワウメ

 

クモマユキノシタ

 

リシリリンドウ

 

旭岳でもたくさん咲いていたチシマクモマグサは
この沢の主役級。



時期によって群生している。

 

 

もっともびっくりしたのは
ホソバウルップソウが残っていたこと。



たった一株で一部は枯れているがまだまだ瑞々しく
今回登山の花では一番のサプライズでとってもラッキーだった

 

緑岳へ最後の戻り返し
ここさえ登り切れば後は下りのみだ

 

 

緑岳山頂直下より第一、第二お花畑を。




高原沼も見えたがトムラウシやニペソツの盟主たちは
ついにその姿を見ることは出来なかった。



なんか最近調子が悪い
お祓いでもしてから登ろうか・・・

 

第一第二花園は派手さは無いが個体が多くて見事

 

これで緑岳の見納め

 

 

そして下山も終盤

最下部の噴煙地域には枯れた姿が一輪。

でも一部ロープで仕切った場所にはまだなんとか・・・
今回の初見、タイセツヒナオトギリで締めよう。



この花は日本でもこの「場所」しか咲いていないはず
なんとか間に合った。

 

この山は花と廻りの山を見ること

今回は叶わなかったなぁ~

残念だが花見と山歩きは充実し満足!


8月9日 訪問