トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

きたきた捕物帖 宮部みゆき

2021-06-02 05:11:00 | 本 2021年
さすが宮部みゆきさんと言うおもしろさ!!

深川元町の岡っ引き
文庫屋の千吉親分
ふぐに中毒って死んだ

この話で活躍するのは
一番下の子分 北一16歳

これがイケメンではなく貧相で気弱な男と言う設定も
おもしろい

北一の職業は文庫屋
本や小間物を入れる箱を天秤棒で売り歩く商売

実際事件解決の知恵を与えるのは
親分のおかみさんで目が悪い松葉さん

福笑いの怨念

双六にあった神隠しが本当になった事件

女たらしの男が女を孕ませて捨てた話

それに関わった差配人が拐された

地主の屋敷の離れの床下にあった骸骨

その骨と一緒に見つかった烏天狗の根付けがきっかけで
知り合った男
風呂の釜炊きの喜多次

本の題名のきたきたはこの喜多次と北一から来てるんだな

そして最後の「冥土の花嫁」
さすがの題名

いつもは陰にいるおかみさんがこの時は表へ
まるで極道の妻の様
決めゼリフは「真実はそこに浮かび上がっている」


残しておきたい文章
「まるでお通夜のお妾さんのような梅雨」

遠慮して陰でひっそりと泣き
故人の思い出話に笑みを浮かべるときも控えめ

「心の底に恐縮の煮こごりがぷるんと溜まるのを感じるのだった」
コメント
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