以前、何度もSNSを使用して、Suzunobu Project Rice(SPR)の考え方を伝えていた。
なので、この図を覚えている人も多いのではないだろうか。
SPRでは、ブランドの考え方とブランドシートの作成が義務付けられている。
そしてそのブランドシートは、「豊作」「普通作」「不作」の3タイプを作成することになっている。
ブランドシートの記入項目はどれも同じ。
変える部分は、自分たちの環境・状況などから判断して、個々に考えることになってる。
では、各産地の今年の新米は、どのシートに該当していたのだろうか。
多分「豊作」と言える産地は無いのではと思う。
良くて「普通作」だろう。
実際は、「普通作」の中に有る「緊急対策」というのが、多くの産地の本音だと思う。
では、なぜ流通がモタモタとしているのだろうか。
なぜ交渉の場で、シッカリと説明できないのだろうか。
あやふやな説明や、今までと同じ温情で、流通を起こすことは無い。
売りたいのであれば情報を。
評価してもらいたいのなら情報を。
それをしないというのであれば、「売り込む気持ちが無い」と判断するのが自然。
「そう思われないように」と、それについても、何度もSNSを通して、繰り返して言い切っている。
SPRブランドシートには、その時の判断方法から対策まで、全てが書き込まれている。
それを産地が覚えていたのなら、こんなモタモタは起きていないはずだ。
ブランドシートは、作成したら終わりではない。
シートは、日々自分たちの考え方に、変化が無いか、道が変わっていないか、等を確認するためのもの。
当然、毎年更新するのが義務であり、その更新が産地の将来の宝物となる。
もしもこれを忘れているのであれば、SPRの「3+2+2+3」or「3+2+3+2」の考え方も、当然忘れているだろう。
この足し算は、ブランド化を完成させるための計算式。
各産地は、「なぜブランド化が止まってしまっているのか」について、1から考えてみる必要があるだろう。