- はじめに
Raspberry Pi + USB-DACを使用した音楽再生サーバは、以前から雑誌や色々なWebページに紹介されていますが、Raspberry PiのLANとUSBは、同一のICでコントロールされているらしく、NAS上に保存されている音楽を再生するには、音質に影響が出そうなので、導入を躊躇していましたが、I2Sインタフェースで接続するDAC(Wolfson Audio Card)が発売になったので購入し、OSのRaspbian上でMPDを動作させ、ハイレゾ音楽再生サーバに仕立て上げました。
構築手順をメモ書きとして残しました - 2014/06/23 ケースに収めました
- Wolfson Audio Cardの特徴
・Wolfson Audio Cardは、 Raspberry Piの拡張インタフェースに直接載せるDAC
・音楽データは、USBを使用せずにI2Sインタフェースで通信
・音楽インターフェースは、LineOut、LineIN、 HeadSet、SPDIF-IN、SPDF-OUT、スピーカ出力と多彩
- Wolfson Audio Cardの購入
Wolfson Audio Card、 Raspberry Piともに千石電子の秋葉原本店2階で購入できます。
1万円以内で購入できます。
その他に、SDカード(16GB有れば十分)、スマホ用電源が必要です。
- ハイレゾ音楽再生(MPD)サーバ構築
ハイレゾ音楽再生サーバの構築は、以下の手順で進めます。詳細は、雑誌(日経Linux 2014.7 , トランジスタ技術 2014.7)に紹介されていますで、該当のページを紹介します。
1.Raspbian導入
2.Raspbianカーネル(OS) の再構築
3.MPDインストール
- Raspbian導入
RaspbianをSDカードにインストールします。
手順は、 トランジスタ技術 2014.7月号に記載されています。
・P.60 「快適! OSのサイズを小さくして起動を高速化」の手順でRaspbianをSDカードにインストールします。
・P.54 「第1部スタートアップ編」写真1のようにTV、キーボード、Mouseを接続し、Raspberry Piを起動します。
・P.57~59 「仕込み作業③・・・OSの初期設定」の手順でRaspbianの初期設定をします。 - Raspbianカーネル(OS) の再構築
Raspbianそのままでは、Wolfson Audio Cardを認識しないので、カーネルを再構築する必要があります。
手順は、日経Linux 2014.7に記載されています。
(作業時間は、2時間程度)
P.80 「カーネルを再構築しよう」 の手順に従い、カーネルを再構築しSDカードに再構築したカーネルをインストールします。
注意事項:
P81の左下部に古いモジュールを削除する記述がありますが、ディレクトリ名が誤っていると思われます。
私の環境では、” /mnt/lib/modules/3.12+"でした。 - MPDインストール
・上記2で作成したSDカードで Raspberry Piを起動します。
・音楽出力先の設定
LineOutからオーディオアンプに接続するので、以下のコマンドを実行します
/usr/local/bin/Playback_to_Lineout.sh
・MPDインストール
output-placeさんのHP(Raspberry Piで作るミュージック(MPD)サーバ)の手順、「①MPDのインストールと設定」、「②NASのマウント」を実施します。
上でハイレゾ音楽再生サーバの構築は、完了です。
音楽の選曲は、次のクラインソフト等が利用できます。
Windows:Gnome Music Player Client
Andoroid: MPDroid、DroidMPD
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます