Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 62)「何が言いたいわけ?」

2008-05-10 | Weblog
表現62)What's the bottom line?(何が言いたいわけ?)

さて、今回は「一番下の線」についてのお話です。「一番下の線が…何が言いたいわけ…になる?」では、今回はまず会話文からみてみましょう。その中で「一番下の線」(?)の意味を確認してください。では、会話(夫婦の会話)です。

(Judy and Robin are about to go out for shopping.)
Judy: Are you ready to go, Robin?
(準備できた、ロビン?)
Robin: I cannot find the shirt I want to wear.
(着たいシャツが見つからないんだよね)
Judy: It doesn't matter. No one is interested in your shirt, Robin.
(そんなことどうでもいいでしょ。誰もあなたのシャツなんか気にしちゃいないわよ、ロビン)
Robin: All right. I hear it's going to rain before noon. Do you know that?
(わかったよ。昼前に雨が降るってさ。知ってた?)
Judy: We will be in the shopping mall, Robin.
(私達はショッピングモールにいるのよ、ロビン)
Robin: Ah, that's right. Isn't Peter coming back from the camp in the morning?
(あぁ、そうだね。ピーターは、朝キャンプから帰ってくるんじゃないの?)
Judy: No, he is coming back in the evening.
(違うわ。夕方よ、彼が戻ってくるのは)
Robin: Really? Okay.
(そうだったんだ。わかった)
Judy: Look. What's the bottom line, Robin? You don't want to go?
(ねえ、何が言いたいわけ、ロビン。行きたくないわけ?)
Robin: Well, the shopping mall is pretty crowded…
(いやね、ショッピングモールはかなり混んでるだろ…)
Judy: So what? Didn't you promise to go shopping today?
(だから何よ。今日行くって約束してたんじゃないの?)
Robin: I drank too much last night, so I don't feel like driving,)
(昨日の夜飲み過ぎちゃってさ。運転したくないなってね)
Judy: Give me the key. Stand up and get dressed. In five minutes.
(車の鍵ちょうだい!(さっさと)立って、着替えて。5分のうちにね)
Robin: Yes, Ma'am.
(はい、わかりました、奥様)

とまあ、どこの夫婦の会話にも聞かれそうな内容でした(夫婦とは限らないかな?)。身に覚え、ありません?(失礼…)ともかく、the bottom lineというのは、「一番下にある線」ということで、なんだかんだ言ってもそこから下はない、つまり、そこからは引き下がれない線といったイメージから、「一番大事なところ(もの)」「肝心なところ(もの)」「要点」「結論」といった感じの意味になります。上の会話では、What's the bottom line?を「何が言いたいわけ?」と訳しましたが、この場合、the bottom lineは、「本当に言いたいこと」「(いろいろ言ってるけど)その結論」つまり、「本心」といった意味で使われています。

基本的な使い方は、自分が言う場合は、何かについて話しをしていて、その状況説明などをいろいろした後に自分がもっとも伝えたいことを言おうとする時、その切り出しの言葉として使います。以下をどうぞ。

The bottom line is (that)….
(要は…だということです)

例文ですか?そうですね~じゃあ…

The bottom line is (that) I love you.
(要は、君のことを愛しているってことさ)

「ちょっときもい…」あ、すみません。よく映画で、君のことが心配だ、気にかかるんだ…なんて言ってて、最後に告白するシーンってありますよね。その最後の(いわゆる)殺し文句の切り出しが、The bottom line is…というわけです。どうです、一度使ってみては?もちろん、英語がわかる人にね。

相手に対して使う場合は、上の夫婦の会話でもわかるように、(説明はわかるけど)相手の言ってることがよくわからない、結局要点は何かを言ってほしい、つまり、「だから何が言いたいの」という気持ちが出た時に使うのが一般的です。ですから、What's the bottom line? Tell me the bottom line. I don't know what the bottom line is.のように使えばいいわけです。

あ、最後にもうひとつ。このthe bottom lineがビジネス(商売)で使われる場合、商売で「肝心なもの」ということで、「利益」「損益」という意味にもなります。例えば…

President: We have to improve the bottom line in the next fiscal year.
(次年度(会計年度)には純利益の向上を図らなければならない)

といった具合です。今回の表現(What's the bottom line?)は、簡単に言うと、相手が何かをごちゃごちゃ言ってる時(そう思った時)に、「いい加減にしてくれないかな」「だから何よ」「で!?」という感情がふつふつと湧いた時に使う表現、そう覚えておいてください。僕の文章を読んでいて、「なんかまどろっこしいなあ…何が言いたいの…もう…」と思った時は、この表現を一人でつぶやいてみてください。What's the bottom line? とね。ま、言われた方は(僕も)ちょっと慌てるか、ブルーになるかもしれませんが…(ま、いっか)。では、今回はこの辺で。See you in the next story, guys. Goodbye! Nao