表現67)He blew the whistle on his company.(あいつ、会社を内部告発したんだってさ)
今回はちょっと社会派(?)の表現についてのお話です。「え?じゃあ、読むのやめとこうかな~?」ですって?まあ、そう言わずに…。結構ためになりますよ(ホント)。
この1、2年、一連の偽装事件に企業の不正、高級料理屋の食材の使い回しと、まあ、誰を、あるいは、何を信頼していいのかわからない!と思っている人も多いですよね。そんな中、企業の不正を告発した人を守る法律ができたことは皆さんもご承知のとおりです。それが出来たおかげで、より多くの企業の不正が暴かれたとも言えますね。で、今回は、その内部告発を意味する表現のお話です。
見出しでもおわかりの通り、その表現の中心は、blow the whistleです。直訳すると、「笛を吹く」ですよね。では、なぜ「笛を吹く」が「内部告発する」になるのか?これは、笛を吹く、ある状況を考えると結構すぐにわかると思います。「笛を吹く状況…?」そう、皆さんはどんな状況が頭に浮かびますか?(思案中…思案中…)
はい、どうぞ!「この頃、人が笛を吹いているところなんか、めったに見かけないよな~スポーツの試合ぐらい…かな?サッカーとか、あ、あのハンドボールの疑惑の判定の時とか…」はい、おっしゃる通りです。で、笛を吹いているのは…そう、審判ですよね。では、審判はどんな時に笛を吹くのかというと…そう、さっき、疑惑の判定って言ってましたよね。審判が笛を吹く一番大事な時、それは、誰かがファールをした時です。ファールということは…そう、不正、ルール違反ということですね。え?もうわかったってですか?
ご推察の通り…。審判が笛を吹く時はプレーヤーがルール違反をした時…そのことから、「笛を吹く」(blow the whistle)は、(誰かが)誰かのルール違反を公に知らせること(つまり、内部告発)を意味するようになったというわけです。この使い方で注意してほしいのは、その後に来る前置詞です。通常はonが来ます。ですから、使い方としては、blow the whistle on+名詞(人、組織、不正行為、悪行等)となり、「(誰かが)誰々を、あるいは、何かを内部告発する」となります。
この表現、社会派ドラマ、映画なんかでよく出てくるので、覚えておくといいですよ。ちなみに、告発する人のことを、「笛を吹く人」、あ、結構直球ですが、whistle-blowerと言います。覚えやすいでしょ?
では、どんな風に使うのか、会話の中で確認してくださいね。Okay, guys. Here you go!
Jim: You know what? Tom was fired a couple of days ago.
(あのさ~。トムが2日前、首になっちゃったって)
Steve: You are kidding me. What happened?
(冗談だろ。何があったの)
Jim: He blew the whistle on his company.
(あいつ、会社を内部告発したんだってさ)
Steve: It was courageous of him to do such a thing.
(あいつ、勇気あるじゃない、そんなことするなんて)
Jim: Yeah, right. But, now he is jobless, and he is preparing for a lawsuit.
(まあ、なあ。だけど、今、あいつ、無職でさ。裁判の準備してるだってさ)
Steve: I'm sure he will win.
(やつが間違いなく勝つよ)
Jim: No doubt about it. But, it will take a long time until he wins in court.
(そりゃあ、間違いないよな。だけど、法廷で勝つまでにはずいぶんかかるよなぁ)
Steve: Jim, you sound pretty negative about what he did.
(ジムさ、やつがしたことにずいぶん否定的じゃないかい)
Jim: Not really. But, I cannot be a whistle blower. Can you?
(いや、そんなことはないよ。だけど、おれは内部告発者にはなれないな~。おまえは?)
Steve: I don't know. But, I wish I could be a man like Tom.
(わからないけどさ。だけど、トムみたいな男にはなりたいかな)
Jim: Right. Because of what he did, the society will become a better place to live, after all.
(だよな。やつがした事で、社会は、結局、少しだけでも住みやすい場所になるんだからな)
Steve: Why don't we go see him and cheer him up?
(やつに会いに行って、元気つけてやらない?)
Jim: Sounds like a good idea. Let's go.
(いいね、その考え。行こうぜ)
トムはなかなかいい友達を持っているようですね。社会の不正、そのままにしておくと、結局は我々の生活に響いてくるわけですから、内部告発でも何でも、それを暴くことが大事ですよね。そのための法整備、体制整備、しっかり政府にやってほしいですね。あ、今回はかなり真面目なお話になりました。次回はまた軽めに…。では、皆さん、Have a good one!(よい時間をお過ごしください!) Nao

今回はちょっと社会派(?)の表現についてのお話です。「え?じゃあ、読むのやめとこうかな~?」ですって?まあ、そう言わずに…。結構ためになりますよ(ホント)。
この1、2年、一連の偽装事件に企業の不正、高級料理屋の食材の使い回しと、まあ、誰を、あるいは、何を信頼していいのかわからない!と思っている人も多いですよね。そんな中、企業の不正を告発した人を守る法律ができたことは皆さんもご承知のとおりです。それが出来たおかげで、より多くの企業の不正が暴かれたとも言えますね。で、今回は、その内部告発を意味する表現のお話です。
見出しでもおわかりの通り、その表現の中心は、blow the whistleです。直訳すると、「笛を吹く」ですよね。では、なぜ「笛を吹く」が「内部告発する」になるのか?これは、笛を吹く、ある状況を考えると結構すぐにわかると思います。「笛を吹く状況…?」そう、皆さんはどんな状況が頭に浮かびますか?(思案中…思案中…)
はい、どうぞ!「この頃、人が笛を吹いているところなんか、めったに見かけないよな~スポーツの試合ぐらい…かな?サッカーとか、あ、あのハンドボールの疑惑の判定の時とか…」はい、おっしゃる通りです。で、笛を吹いているのは…そう、審判ですよね。では、審判はどんな時に笛を吹くのかというと…そう、さっき、疑惑の判定って言ってましたよね。審判が笛を吹く一番大事な時、それは、誰かがファールをした時です。ファールということは…そう、不正、ルール違反ということですね。え?もうわかったってですか?
ご推察の通り…。審判が笛を吹く時はプレーヤーがルール違反をした時…そのことから、「笛を吹く」(blow the whistle)は、(誰かが)誰かのルール違反を公に知らせること(つまり、内部告発)を意味するようになったというわけです。この使い方で注意してほしいのは、その後に来る前置詞です。通常はonが来ます。ですから、使い方としては、blow the whistle on+名詞(人、組織、不正行為、悪行等)となり、「(誰かが)誰々を、あるいは、何かを内部告発する」となります。
この表現、社会派ドラマ、映画なんかでよく出てくるので、覚えておくといいですよ。ちなみに、告発する人のことを、「笛を吹く人」、あ、結構直球ですが、whistle-blowerと言います。覚えやすいでしょ?
では、どんな風に使うのか、会話の中で確認してくださいね。Okay, guys. Here you go!
Jim: You know what? Tom was fired a couple of days ago.
(あのさ~。トムが2日前、首になっちゃったって)
Steve: You are kidding me. What happened?
(冗談だろ。何があったの)
Jim: He blew the whistle on his company.
(あいつ、会社を内部告発したんだってさ)
Steve: It was courageous of him to do such a thing.
(あいつ、勇気あるじゃない、そんなことするなんて)
Jim: Yeah, right. But, now he is jobless, and he is preparing for a lawsuit.
(まあ、なあ。だけど、今、あいつ、無職でさ。裁判の準備してるだってさ)
Steve: I'm sure he will win.
(やつが間違いなく勝つよ)
Jim: No doubt about it. But, it will take a long time until he wins in court.
(そりゃあ、間違いないよな。だけど、法廷で勝つまでにはずいぶんかかるよなぁ)
Steve: Jim, you sound pretty negative about what he did.
(ジムさ、やつがしたことにずいぶん否定的じゃないかい)
Jim: Not really. But, I cannot be a whistle blower. Can you?
(いや、そんなことはないよ。だけど、おれは内部告発者にはなれないな~。おまえは?)
Steve: I don't know. But, I wish I could be a man like Tom.
(わからないけどさ。だけど、トムみたいな男にはなりたいかな)
Jim: Right. Because of what he did, the society will become a better place to live, after all.
(だよな。やつがした事で、社会は、結局、少しだけでも住みやすい場所になるんだからな)
Steve: Why don't we go see him and cheer him up?
(やつに会いに行って、元気つけてやらない?)
Jim: Sounds like a good idea. Let's go.
(いいね、その考え。行こうぜ)
トムはなかなかいい友達を持っているようですね。社会の不正、そのままにしておくと、結局は我々の生活に響いてくるわけですから、内部告発でも何でも、それを暴くことが大事ですよね。そのための法整備、体制整備、しっかり政府にやってほしいですね。あ、今回はかなり真面目なお話になりました。次回はまた軽めに…。では、皆さん、Have a good one!(よい時間をお過ごしください!) Nao