Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 148)「君はやつには絶対にかなわないよ。」

2010-03-09 | Weblog
表現148)You are absolutely no match for him.(君はやつには絶対にかなわないよ。)

マッチ(match)と言えば…「火のマッチ?試合のマッチ?」などがすぐに頭に浮かびますよね。「あなたはマッチではない」て、そりゃあ、火は出ませんからね~(笑)。あ、つまらない冗談でした(反省)。今回の表現は、[be no match for] です。この場合のmatchは、「試合のマッチ」から考えるとわかりやすいと思います。試合をするということは、誰かと競争する、対抗する、取り組みを行うということですよね。matchには動詞として、「対抗する」「匹敵する」(自動詞)とか、「~とマッチさせる」「~と一致させる」「~に対抗する」「~に匹敵する」(他動詞)などの意味があります。例えば、

No one can match Federer in tennis.
(誰もフェデラーにかなう者はいない。)
…と言いたかったのですが、今はね~(残念!)。あるいは、

In order to match the low prices of the big stores, we need to lower ours as much as possible.
(大手販売店の低価格に対抗するためには、うちも価格をできる限り下げなければならない。)

とかですね。このmatchが名詞になると、最初に出た「試合」だけでなく、「競争相手」とか「対抗馬」「対等の人」、あるいは、「マッチメーカー」という言葉にも現れるように、「結婚、縁談」という意味にもなります。そして、その中の、「競争相手」「対抗馬」「対等の人」という意味のmatchが今回の表現のmatchということになります。

つまり、「あなたは競争相手にはならない」というのが、you are no matchであり、「誰々に対して」を表す語が前置詞のforなので、全体の文、You are no match for him.は直訳で、「あなたは彼に対して競争相手にはならない」となるわけです。どうでしょう、簡単ですよね。これ以上の説明は必要ないと思いますが、後はそれを使う感覚を養うことです。「(誰か)は(誰か)にはかなわない」という感覚が出た時にはすぐ、(someone) is no match for (someone)と頭が動くようにすること。そのためには、この文型を使った言葉を自分でいくつか作って言ってみることです。それがすんなり頭にしみ込めばもう大丈夫。何も考えなくてもすぐに口から出てきますよ。では、この表現を会話で確認してください。Here you go!

Tony: Do you know John is going to run for the president of the student body?
(ジョンが生徒会の会長に立候補するって、知ってるかい?)
Steven: Yeah, I have just heard about it.
(ああ、たった今聞いたところさ。)
Tony: I hate that guy. He is snobbish and selfish.
(僕はあいつのこと大嫌いなんだ。やつはきざで自己中だからな。)
Steven: I know. But, he is popular with girls.
(だよな。でも、あいつは女子に人気があるんだよな。)
Tony: Because he is rich and throwing parties in his big house every other week.
(そりゃあ、やつは金持ちで、大きな家で一週間おきにパーティを開いているからな。)
Steven: He should not be elected president of the student body.
(やつが生徒会の会長に選出されるなんてだめだよ。)
Tony: I couldn't agree more.
(同感だね。)
Steven: What should we do then?
(じゃあ、どうする?)
Tony: I will run for the president.
(僕も会長に立候補しよう。)
Steven: Sorry. You are absolutely no match for him.
(残念!君はやつには絶対にかなわないよ。)
Tony: Come on! Why do you say that?
(なんでだよ!なんでそんなこと言うんだよ?)
Steven: You were once charged with sexual harassment. Remember?
(君は一度セクハラで訴えられたよな。覚えてる?)
Tony: That was a big mistake. I didn't mean it…
(あれは大きな間違いだったということで…。そんな気はなかったんだけどな~。)
Steven: How about Jessi?
(ジェシーはどうだい?)
Tony: He is a moron. He is no match for John. What are you talking about?
(やつはバカじゃん。ジョンの相手にはならないよ。何言ってんの。)
Steven: Okay. Then, I'm going to run for the president and beat John.
(わかった。じゃあ、僕が会長に立候補してジョンを倒してやるよ。)
Tony: I hate to say this, but you are absolutely no match for him.
(これ、言いにくいけどさ~、だけど、君はやつには絶対にかなわないよ。)
Steven: That's an insult, Tony!
(それは侮辱というものだよ、トニー!)
Tony: Your GPA is less than 2 point. Don't you think the president should be better than that?
(君の成績は平均で2点以下だよな。会長はもっとよくなきゃいけないんじゃないの?)
Steven: You've got a point. My becoming the president would be the insult to the student body.
(君の言う事はよくわかる。僕が会長になることは生徒全体に対して失礼だ。)
Tony: How thoughtful of you.
(思慮深いね~君は。)

今回はちょっとおばかな二人の会話をお届けしました。何となくありそうでしょ、こんな会話。ま、その内容はともかく、「誰々は誰々にはかなわないよ」って気持ちが出た時に使う言葉、もう覚えましたよね。毎日少しずつでも英語の語彙を増やして、そのうち、No one can match you in English.って言われるように頑張ってくださいね。Okay. This is it, today. I will see you in the next story, folks. In the meantime, have a good one! nao